今シーズンからMotoGPに参戦する新生チーム、Prima Pramac Yamaha MotoGPがオフィシャル・セパン・テストでキックオフ。ジャック・ミラーとミゲール・オリベイラが2025年型「YZR-M1」で待望のデビューを果たし、初日からともにトップ10に入る好調ぶりを見せ、2025シーズンを順調にスタートした。
2月5日(1日目)Prima Pramac Yamaha MotoGPのミラーとオリベイラがデビューミラーとオリベイラは、最優先の目標としてすぐさま結果を求めることより新しいマシンの特性を理解することに重点を置いてテストをスタート。にもかかわらず早々に好タイムを記録し、後半はデータ収集に集中的に取り組んだ。走行を重ねるなかでライディング・スタイルを継続的に修正しながら初期セッティングを調整し、最終的にミラーが8番手、オリベイラが10番手と好順位につけた。この日はクアルタラロが同スペックの「YZR-M1」でトップタイムを記録しており、Prima Pramac の二人もモチベーションを高くさらに新しいマシンへの自信を深めていくことを目指す。セパンテスト1日目(2月5日)結果順位ライダーチームマシンギャップ1F・クアルタラロMonster Energy Yamaha MotoGPYamaha1’57.5552M・マルケスDucati Lenovo TeamDucati0.0513A・マルケスGresini Racing MotoGPDucati0.1834F・アルデグエルGresini Racing MotoGPDucati0.4805F・モルビデリPertamina Enduro VR46 Racing TeamDucati0.5596J・ミルHonda HRC CastrolHonda0.5608J・ミラーPrima Pramac Yamaha MotoGPYamaha0.74310M・オリベイラPrima Pramac Yamaha MotoGPYamaha0.81614A・リンスMonster Energy Yamaha MotoGPYamaha1.0972月6日(2日目)Prima Pramac Yamaha MotoGP、2日目も好調をキープPrima Pramac Yamaha MotoGPのオリベイラとミラーはセッション序盤から好調な走りを披露。オリベイラが走行開始早々に記録した1分57秒971で8番手、ミラーは1分58秒005で10番手につけた。二人はYZR-M1のセッティング作業を継続し、さまざまなシャシーや電子制御システムを試しながらマシンの乗りやすさを追求。さらにミラーは午前中に「スプリント」のシミュレーション、オリベイラは午後に「決勝距離」のシミュレーションをそれぞれ実施(午後の雨によりオリベイラの走行は2回に分けられた)。これによりタイヤの消耗やマシンの全体的な挙動などについての情報も確保できたことから、今後はその分析も行っていく。セパンテスト2日目(2月6日)結果順位ライダーチームマシンギャップ1F・モルビデリPertamina Enduro VR46 Racing TeamDucati1’57.2102F・クアルタラロMonster Energy Yamaha MotoGPYamaha0.1143A・マルケスGresini Racing MotoGPDucati0.1304F・アルデグエルGresini Racing MotoGPDucati0.3355F・バニャイアDucati Lenovo TeamDucati0.4426J・ミルHonda HRC CastrolHonda0.5818M・オリベイラPrima Pramac Yamaha MotoGPYamaha0.76110J・ミラーPrima Pramac Yamaha MotoGPYamaha0.79513A・リンスMonster Energy Yamaha MotoGPYamaha1.0652月7日(3日目)Prima Pramac Yamaha MotoGP、好調のうちにテスト終了Prima Pramac Yamaha MotoGPのミラーとオリベイラが「YZR-M1」との好相性を見せ、3日間のテストは着実に前進した。同時にチームは、ヤマハとの新しいパートナーシップに確信を深め、次回ブリラム・テストに向けて準備を進めている。シェイクダウン・テストを含めセパン・インターナショナル・サーキットで5日間にわたったテストのなかでチームは、2025年型「YZR-M1」に慣れることや日本のエンジニアたちとの連携を重視。ミラーとオリベイラは新しい環境に素早く適応した。比較的気温が低い午前中は、本来はタイムアタックに最も適した時間帯であり、マシンの限界を知ることにも有効になるが、チームはこの日もミスをおかさずリスクを抑えながらニューアイテムのテストを継続した。その結果、ミラーとオリベイラはそれぞれ12番手と17番手につけ、正午ごろにテストを切り上げました。総合成績もミラーは12番手、オリベイラは17番手だった。シーズン初の公式テストは成功裏に終了し、Pramac Racingとヤマハのスタッフ、ライダーたちの間に強い信頼関係が築かれた。またヤマハが導入した新しいアイテムを評価し、マシン開発やセッティングの方向性を決定するための重要な機会となった。チームはこのあとタイへ移動し、9日にバンコクで行われるMotoGP公式プレゼンテーションに参加。続いて2月12日~13日にはチャーン・インターナショナル・サーキットで2回目の公式テストに臨む。セパンテスト3日目(2月7日)結果順位ライダーチームマシンギャップ1A・マルケスGresini Racing MotoGPDucati1'56.4932F・バニャイアDucati Lenovo TeamDucati0.0073F・クアルタラロMonster Energy Yamaha MotoGPYamaha0.2314F・モルビデリPertamina Enduro VR46 Racing TeamDucati0.4555M・マルケスDucati Lenovo TeamDucati0.5496P・アコスタRed Bull KTM Factory RacingKTM0.68210A・リンスMonster Energy Yamaha MotoGPYamaha0.85812J・ミラーPrima Pramac Yamaha MotoGPYamaha0.95917M・オリベイラPrima Pramac Yamaha MotoGPYamaha1.467Prima Pramac Yamaha MotoGPジャック・ミラー(総合12番手)「数日間にわたり同じサーキットを走行したことで、マシンのフィーリングがより一層、向上しました。初めから好調ではあったのですが、さまざまなセッティングを試し、マシンの反応を知り、どのように変化するかなどを理解する絶好の機会になりました。その意味でもシェイクダウンはとても有効で、感触をつかむと同時に多くのことを試すことができました。午前中の比較的涼しい時間帯に試したいことがたくさんあり、時間が足りなくなってしまいました。2度目のアタックでは、第4コーナーで限界を探っているときにフロントを滑らせてしまいました。少し熱くなり過ぎていたこともわかっています。それでも全体的には満足していますし、マシンにはまだ伸びしろがあり、その方向性もはっきり見えています。いずれにしろ、この段階で1分57秒が出たことはとてもうれしいです。ブリラムはまったくタイプの異なるコースなので、マシンがどのような反応を示すか楽しみです」ミゲール・オリベイラ(総合17番手)「シーズン初テストは非常に好調でした。多くの情報と経験と良い感触を持ってセパンを離れることができます。テスト終了までに達成したいと思...