中上貴晶が、2018年にLCR・ホンダからMotoGPクラスに参戦することが発表された。20日(日)、「ツインリンクもてぎ2&4レース」の会場において中上貴晶が2018年から最高峰クラスへ昇格することを発表。日本人ライダーのMotoGPクラス参戦は、2014年の青山博一以来、4年ぶりとなる。中上貴晶(25歳)は、アルベルト・プーチが指導するMotoGPアカデミーを経て2008年と2009年の2年間125ccクラスに参戦。
2010年には戦いの場を全日本ロードレース選手権に移し、2011年にはJ-GP2クラスでシリーズチャンピオンを獲得。そして、翌2012年から再び戦いの場をMotoGPへ移してMoto2クラスへの参戦。Hondaが進めてきた、世界で活躍するアジア人ライダーを育成する取り組みの一環として、2014年からは元GPライダーの岡田忠之氏が監督する「IDEMITSU Honda Team Asia」に移籍。2016年には、オランダGPでの初優勝を含め、表彰台に4回登壇。今シーズンも、表彰台に3回登壇するなど、第11戦オーストリアGP終了時点で、ランキング7位につける活躍を見せている。2018年シーズン、中上貴晶はLCR・ホンダに所属し、Honda RC213Vを駆り上位入賞を目指す。中上貴晶「4歳の時にポケバイ(ポケットバイク)に乗り始めてから、いつも世界の頂点で戦うことを目標にしてきました。今回、夢の舞台に立つことができるのは、これまで支えてくれた多くの関係者やファンの皆さんのおかげだと思っています。今シーズンは、日本GPを含む7戦が残されています。残りのレースに集中しながら、来シーズンを見据えた戦い方を身につけていきたいと思います。これからも、変わらぬご支援と、応援をよろしくお願いいたします」森山克英 (本田技研工業 執行役員 ブランド・コミュニケーション本部長)「中上選手が世界最高峰クラスに昇格することを大変うれしく感じています。これは、彼の実績や、真摯にレースに取り組む姿勢と常にアグレッシブなライディングスタイルが評価されたものです。アジアから世界で活躍できるライダーを送り出すことは、日本を含むアジア地域でのモータースポーツの振興に大いに貢献できると考えています。新たな世界でさらに活躍し、多くの若者の目標となるグランプリライダーに成長してくれることを願っています」野村欣滋 (ホンダ・レーシング社長)「中上選手には2018年も引き続き、ホンダ・レーシングの契約ライダーとして、持てる情熱とライディングスキルをいかんなく発揮し、日本はもとよりアジア地域の多くの若者たちの目標となるライダーとして活躍してくれることを願っています。夢の実現を大きな力にして、大勢のファンに感動を与えられるトップライダーに成長してくれることを期待しています」