MotoGP 第8戦 オランダGPのフリー走行は終日、青空が広がる絶好のコンディションで行われた。レースウイークを通じて好天が予想されるため、Honda勢は決勝に向けてセットアップに集中した。トップタイムから1秒差以内に13台がひしめく大接戦となった初日は、FP1を9番手で終えたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、FP2で5番手へとポジションを上げた。
決勝に向けてタイヤのテストに集中したクラッチローは、高速セクションでのマシンの切り返しに課題を抱えたが、それ以外では順調にセットアップを進めた。前戦カタルニアGPでは表彰台まであと一歩の4位だったクラッチロー。明日の予選では、第2戦アルゼンチンGP以来の優勝、そして表彰台に向けて好グリッド獲得を目指す。総合首位につけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1でトップタイムをマークすると、FP2ではロングランを重点的に行い、決勝に向けての準備を進めた。ベストタイムでは総合8番手だったが、マルケスを除く上位選手は、全員がセッション終盤に新品タイヤに履き替えてアタックしている。マルケスがコースインして3周目にベストタイムをマークし、そのまま同じタイヤで22ラップをこなしていることを考えると、総合8位でも走行内容では優勝候補の筆頭。3戦ぶり今季4勝目に向けて、大きく前進を果たした初日となった。ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)はFP1で14番手、FP2で11番手へとポジションを上げた。しかし、思ったようなタイムとポジションには届いていないため、2日目のタイム短縮とポジションアップに挑む。課題はコース終盤の高速セクション。2日目も快晴が予想されるだけに、引き続きセットアップに集中する。フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、FP1では8番手タイムをマーク。快調なスタートを切ったが、FP2で試したセットアップがあまりうまくいかず、FP1のタイム更新はならず19番手へとポジションを落とした。しかし、セットアップの方向性は見えているだけに、土曜日のフリー走行と予選でのばん回に期待される。前戦カタルニアGPの後、7月29日(日)に決勝レースが行われる鈴鹿8時間耐久ロードレースのテストに参加し、再びヨーロッパに戻るというハードスケジュールをこなしている中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、8耐マシンとMotoGPマシンの乗り換えに苦戦したのか、思うようにタイムを伸ばせず21番手だった。しかし、周回するごとに本来の感覚を取り戻しているだけに、2日目のフリーと予選では、タイムとポジションを上げる意気込みだ。初ポイント獲得に気合十分のトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、気持ちよく攻めることができず、23番手。中上と同じく、2日目のフリーと予選でタイム短縮とポジションアップに挑む。カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)「安定した天気になってよかったです。昨年は雨が降り、ドライコンディションで試せたのはFP1とFP2しかありませんでした。今大会は予定通りにセットアップを進められそうなので、明日はマシンをもう少し安定させ、リアグリップをもう少しよくできるように取り組みたいです。全体的に今日のペースとマシンのパフォーマンスには満足しています。しかし、切り返しが少し難しいように感じました。明日はこの点に取り組みたいと思います。でも全体的にはラップタイムは悪くありません。そして、いいスピードがあります」マルク・マルケス(MotoGP 8番手)「全体的にはかなりいい日でした。いつもアッセンでは苦戦するのですが、今日は最初からマシンの感触がよくて、いいリズムをキープできました。マシンは少し不安定でしたが、セットアップで改善できました。午後はハードタイヤでレースに向けてかなり取り組みました。すべて正しい方向へ進んでいるように思います。でも同時に、今週末はライダー同士が接近しているような印象です。天気がいいので、レースに向けてみんなしっかり準備できると思います。特にリアタイヤは、正しいタイヤを選択することが重要になってきます。非常に似たオプションが2つあります。それがアドバンテージになるのか、もしくはミスを招くことになるのかは分かりません。とにかく、いい選択をしなければなりません」ダニ・ペドロサ(MotoGP 11番手)「今大会は、いつものように少し難しいスタートになりました。でもほかのライダーよりいい走りもできました。明日はソフトタイヤを使ってのパフォーマンスに集中して取り組む必要があります。今日はそれを使っても、前進することができませんでした。また、セクター4での走りも改善しなければなりません。もっといいパフォーマンスを発揮して、より速くならなければなりません。そのほかの点に関してはリズムをつかんでいます。いい天気になることを願って、明日も一歩前進したいです」フランコ・モルビデリ(MotoGP 19番手)「全体的に難しい一日でした。午前中は力強くスタートして8番手タイムでフィニッシュしました。でも午後のセッションでは試したことがあまりうまくいかず、速く走ることができませんでした。これからすべてを検証して最良のオプションを組み合わせ、予選までに正しい方向性を見つけたいです」中上貴晶(MotoGP 21番手)「8耐マシンからMotoGPマシンの乗り換えに、予想以上に苦労しました。特に高速コーナーの切り返しではタイミングが合わず、リズミカルに乗れませんでした。全体的に倒し込みが遅れてしまう感じでした。コーナーでクリップにつけないことが多く、安定性にも欠けていました。特にセクター3と4でタイムをロスしていました。明日に向けてカル(クラッチロー)のデータを参考にして、土曜日はしっかり自分の走りを取り戻します。アッセンは好きなサーキットです。明日もあさっても天気がよさそうなので楽しみです」トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)「今日はマシンがとてもナーバスな感じで、苦労しました。このサーキットでいいタイムを出すためには、スムーズに、そして落ち着いて走らなければなりません。それが達成できず、難しい一日でした。ペースを上げられる理想的なセットアップを見つけるために取り組んでいます。午後はペースは多少改善されましたが、予選でいいポジションを獲得するためには、決定的な解決策が必要です」
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