MotoGPで通算10勝を挙げるマーベリック・ビニャーレスが、自身の将来について衝撃的な発言を行った。KTMとの2027年契約を巡るトラブルを明かしたうえで、「この世界には燃え尽きた」「もう続けないと思う」と語り、MotoGP引退の可能性を示唆した。ビニャーレスは、KTMから送られた契約書に署名したにもかかわらず、後に「無効」と告げられた経緯を告白。交渉はすでに終了したと明かし、チームへの不信感とともに現在の率直な心境を語った。
KTMとの契約交渉は完全終了ドイツGPが開催されるザクセンリンクで取材に応じたビニャーレスは、KTMとの交渉がすでに終わったことを明かした。昨年、このサーキットで負った肩の負傷から完全回復を目指すなか、2027年の去就についても大きな転機を迎えている。ビニャーレスは以前、KTMファクトリーチーム昇格の可能性を示唆していた。しかし、KTMは2027年のファクトリーライダーとしてアレックス・マルケスとファビオ・ディ・ジャンアントニオを起用すると発表。これにより昇格の道は閉ざされた。Tech3 KTMのシートはまだ正式決定していないものの、ルカ・マリーニが1席を獲得し、残る1席はセナ・アギウスまたはマヌエル・ゴンサレスが争うとみられている。ビニャーレスは交渉状況について次のように語った。「もう話し合いはしていない。先週が最後だったと思う。それ以降は何も話していない」「契約書に署名したのに無効と言われた」ビニャーレスは、KTMとの間で起きた契約トラブルの詳細も明かした。事の発端は5月のカタルーニャGP後だったという。「モンメロの後、ディ・ジャンアントニオが僕の代わりにファクトリーチームへ行くと知った。実際にはメディアで知ったんだ」「その後、ムジェロに着いた時にKTMからメールで契約書が送られてきた」「僕は署名した。内容は決して良い条件ではなかった。それでもレースを続けたかった」「KTMのエンジニアたちを本当に信頼している。だから自分にとって不利な契約でも署名したんだ」しかし、その約2週間後に状況は一変したという。「2週間後になって『これはまったく有効ではない契約だ』と言われた」「そんなことをされたら何を期待できる? 正直、ここにはいたくない。あれは彼らの対応として真剣なものではなかった」「MotoGPには燃え尽きた」 引退も示唆契約問題を受け、ビニャーレスはMotoGPへの情熱そのものが薄れていることを率直に認めた。「バイクレースでは自分にできることはすべてやったと思う」「良いチャンスがあるかどうかも分からないし、今は探してもいない。今欲しいのは長い休暇だけだ」さらに、鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦したジャック・ミラーの姿にも触れ、MotoGP以外での活動に興味を示した。「レースは大好きだし、モトクロスも好きだ。将来は違うレースにも挑戦してみたい」「ジャックが鈴鹿8耐を走っているのを見て、本当に楽しそうだと思った。ああいうことをやってみたい」そして最後に、自身の将来について次のように語った。「今の僕は、この世界に燃え尽きてしまった。だから、もう続けないと思う」今後の焦点ビニャーレスの発言は、単なる契約交渉の決裂を超え、MotoGPからの引退を現実的な選択肢として示した点で大きな衝撃を与えている。一方で、2027年のサテライトチームにはまだ空席が残されており、本人も完全に現役続行を否定したわけではない。今後、新たなオファーが届くのか、それとも鈴鹿8耐など別カテゴリーへの転向を選ぶのか、その決断に注目が集まる。
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