チェコGPスプリントでMotoGP初のスプリント表彰台となる2位を獲得した小椋藍。しかし、ポールポジションからスタートしながらも優勝を逃した内容には満足しておらず、レース後はフロントタイヤのフィーリングに苦しんでいたことを明かした。フランチェスコ・バニャイアにスタート直後の首位争いで敗れ、その後は終盤に差を縮めながらもオーバーテイクの機会を作れなかった小椋藍。決勝に向けては改善すべき点がまだ多く残されていると語った。
ポール発進もバニャイア攻略ならず小椋藍はブルノでMotoGP初ポールポジションを獲得し、スプリントで初優勝の期待を背負ってスタートを切った。しかし、スタート直後のターン1でフランチェスコ・バニャイアに先行されると、そのまま首位奪還には至らなかった。レース終盤には差を縮める場面もあったが、オーバーテイクを仕掛けるまでには至らなかった。小椋藍はレース後、「ペッコとの差を少し縮めることはできましたが、それ以上は無理でした。オーバーテイクすることも、仕掛けることさえできませんでした」と振り返った。さらに、「彼は本当に素晴らしいレースをしました」とバニャイアの走りを称賛した。結果には満足もフロントに課題小椋藍はスプリント後、「結果には満足していますが、パフォーマンスには満足していません」と率直な心境を明かした。その最大の理由はフロントタイヤのフィーリングだった。小椋藍はセットアップを大きく変更したわけではなく、コンディションの影響によって期待していた感触を得られなかったと説明した。「フロントのフィーリングは期待していたものではありませんでした。バイク自体にはそれほど手を加えていません」さらに、「バイクのフィーリングはベストではありませんでしたし、かなり難しかったです。特にフロントタイヤの感触がかなり難しかったです」と振り返った。ポールポジションから優勝を狙える位置にいながら、思うようにペースを上げられなかった背景には、このフロントタイヤへの不安があったようだ。ミディアムタイヤ選択は正解だった小椋藍は上位勢の中で唯一ミディアムのリアタイヤを選択したが、この判断自体は間違っていなかったと考えている。レース終盤にはソフト勢よりもグリップ面で優位に立ったものの、バニャイア攻略には至らなかった。「少なくとも僕たちにとってはミディアムが正しい選択でした」「僕にできたのはペッコのミスを待つことだけでした。でも彼はミスをしませんでした。それだけです」スタート失敗も勝敗を分ける要因にポールポジションからスタートした小椋藍だったが、発進ではバニャイアに先行を許した。本人も週末を通じて最も悪いスタートのひとつだったと認めている。「スタート自体は問題ありませんでしたが、練習スタートより遅かったです」「この週末は5回か6回スタート練習をしましたが、スプリントでのスタートはその中でも最悪のひとつでした。理由は分かっています」決勝へ向けて改善を誓うそれでも小椋藍は週末全体の内容については前向きに評価している。「金曜日の朝からとても良いスタートを切ることができています。僕のライディングスタイルはこのサーキットにとても合っていると思います」また、レース中はバニャイアの背後を長く走ったことで、多くの学びも得られたという。「ペッコの後ろを走りながら、注意深く見ておくべきポイントや覚えておくべき小さなことをいくつか見ることができました」決勝に向けてはさらなる改善が必要だと認識している。「明日に向けて改善しなければならないことがかなりあります」それでも悲観はしていない。「それでも良いレースでしたし、明日またチャンスがあります」また、MotoGP史上最年少の日本人ポールシッターとなったことについて質問されると、小椋藍はユーモアを交えながら答えた。「日本人ライダーが少ないから、僕が最年少なんだと思います」「でも最年少であることには変わりないので、それは良いことですね」MotoGP初ポールポジションとスプリント2位という大きな成果を手にした小椋藍。決勝ではバニャイア攻略に向けてマシンを改善し、MotoGP初優勝に挑む。
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