MotoGP 第7戦サンマリノGPは、最高気温が29℃まで上昇。タイヤに厳しいレースになった。その厳しいレースで中上貴晶が、4番グリッドからオープニングラップ11番手に浮上すると、その後も着実にポジションを上げて8位でフィニッシュした。その後、最終ラップにトラックリミットのペナルティーを科せられ最終的に9位となったが、大きな成果を得るレースとなった。
ミサノは今年、コースのアスファルトが新しくなった。そのため、初日と2日目のフリー走行では、新しい路面コンディションとマシンのセッティングを合わせる作業が続いた。そのため中上は、フリー走行では総合13番手。Q1からの予選となり、大接戦となったQ1でも4番手に終わり、14番グリッドから決勝に挑んだ。朝のウォームアップではトップタイムをマークし、セットアップで大きく前進。その結果、シングルフィニッシュを達成したが、それ以上に、来週のエミリア=ロマーニャGPに向けて大きな手応えをつかむレースだった。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、4カ月間で14レースというハードスケジュール。同一サーキットで2連戦となるのは、スペインのヘレス、オーストリアのレッドブル・リンクに続いてこれが3大会目。ヘレスもレッドブル・リンクも2週目のレースで大きく飛躍している中上だけに、連戦となる第8戦エミリア=ロマーニャGPに向けて大きなステップを刻むレースとなった。ルーキーでこれが6戦目となるアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は、フリー走行、予選、決勝と、着実に前進した。17位という結果は満足のいくものではなかったが、連戦となるエミリア=ロマーニャGPに向けて一歩前進することができた。スペインGPで右腕上腕を骨折し、治療とリハビリを続けるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として4戦目を迎えたステファン・ブラドルは、右腕に問題が生じ、思ったような走りができなかった。連戦となるエミリア=ロマーニャGPに向けて回復に努める。中上貴晶(9位)「今日はかなりポジティブなレースでした。金曜と土曜のフリー走行でタイムを出せず、予選では、いいパフォーマンスができませんでした。14番グリッドはあまりいいポジションではありません。でも今大会は新しいホールショットデバイスを使い、スタートが明らかによくなりました。レース中のラップタイムは1分33秒1か2で、かなり安定していました。朝のウォームアップではトップタイムを出すことができました。チームにとってもとても有意義なセッションとなり、1分32秒台をマークすることができました。しかしレースではそのタイムは出せませんでした。ウォームアップとレースの違いを考えなければなりません。それでも、今回もトップ10に入ることができました。次のレースでどのように前進できるか考えなければなりませんが、次のレースでは再び表彰台争いができると思います。2回目のミサノでのレースウイークがとても楽しみです。ポジティブに取り組み、初めての表彰台を目指して引き続き一生懸命がんばります」アレックス・マルケス(MotoGP 17位)「今日のペースはよかったです。特にレース終盤はレースリーダーたちと同じようなタイムで走行することができました。レース中の自己ファステストラップは最終ラップにマークすることができたし、昨日から大きく前進しました。今日はいいフィーリングがありました。いいレースでした。ペトルッチ(ドゥカティ)とハードなバトルをしました。何度か接触もしました。今大会はグリッドが悪く、それが影響しました。もっとよかったらビンダー(KTM)やオリベイラ(KTM)とバトルができたと思います。金曜日のスタートを考えたら、悪くありませんが、もっと安定した走りをする必要があります」ステファン・ブラドル(MotoGP 18位)「昨日から右ひじの神経に問題が出て、レースではそれが悪化してフラストレーションがたまりました。腕上りではないのですが、2本の指がしびれました。そのためいつものペースより約1秒遅くなりました。火曜日にここでテストをする予定はないので、腕を休めたいと思います。来週は強くなって戻ってこられることを願っています」
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