2025年F1 モナコGPの予選で11番手以下だったドライバーのコメント。5月24日(土)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリの公式予選が行われた。中団以下では、わずかなタイミングとミスが明暗を分けた予選となった。ウィリアムズのカルロス・サインツJr.と角田裕毅はいずれもQ3進出に手が届く内容だったが、タイヤやタイミングの壁に阻まれた。メルセデス勢はアントネッリがクラッシュ、ラッセルが電気系のトラブルで脱落し、大きな打撃を受けた。
また、ザウバーのガブリエル・ボルトレトはQ2進出まであと0.022秒という僅差で敗退。Q1でノックアウトされたガスリー、ストロール、コラピントらも、交通渋滞や赤旗といったモナコ特有の混乱に翻弄された。とはいえ、日曜の決勝では2ストップ義務という新ルールにより、下位勢にも戦略的なチャンスが残されている。11番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)「週末を通してずっと難しい状況が続いていて、マシンの“いいところ”を見つけられなかった。とはいえ、Q3には行けるだけの速さはあったと思う。ただ、ソフトタイヤがまるで“くじ引き”みたいな感じで、Q2では全くグリップがなかった。悔しいけど、明日は2ストップ義務もあるし、面白い展開になると思う。最大限の結果を目指す」12番手:角田裕毅(レッドブル)「今日は本当に悔しかったです。FP3やQ1ではマックスと近いタイムで走れていたし、Q3に行けるだけのペースは間違いなくありました。Q2ではまともなラップをまとめきれず、自分たちの持っていた力を見せられなかったのが残念です。モナコではクリーンなラップを取るのが難しいし、赤旗も出ていたのでタイミングも噛み合いませんでした。これまではかなり順調な週末だったので、今日は特に悔しいです。でも明日は2ストップで波乱もあると思うので、チャンスを見つけてポイントを狙っていきます」13番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)「今日はクリーンな予選だったし、Q2進出は最低限の目標だったから、それは達成できてよかった。ただ、13番手という結果にはもう少し上を狙いたかった気持ちもある。Q2の最後の走行ではセクター1と2で思ったようにタイムを削れなかったし、セクター3は良かったけど、それだけでは足りなかった。ロングランではまずまずのペースを見せられたし、戦略で何かできるかもしれない」14番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)「すごく残念な1日だった。Q1では感触も良くて、FP3から大きく進化していたから、チームの仕事ぶりは素晴らしかった。でも、予選で自分の力を発揮する機会がなかったのはフラストレーションが溜まるし、正直つらい。ソフト1セットでQ1を通過できて、Q2ではミディアムでも手応えがあった。ターン1を出た後にバンプに乗って、突然パワーが失われてしまった。電気系のトラブルのようだったけど、あれで終わってしまった。モナコで14番手スタートは本当に厳しいけど、2ストップ義務があるから何かが起きるかもしれない」15番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)「今日の予選は本当に悔しい。モナコでは限界を攻めるのが重要だけど、その境界線はとても狭い。あとほんの少しのタイムを削ろうとして、ターン10でほんのわずかに早くステアを切ってしまった。その結果、壁に当たってしまい、どうすることもできなかった。FP1からずっと苦しんでいたけど、予選に向けてリズムが出てきていただけに残念だし、チームには本当に申し訳なく思っている。14番手からのレースになるけど、すべてのチャンスを狙って攻めていく」16番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)「0.02秒差でQ2を逃したのは本当に悔しい。特にここモナコではすべてのコーナーを完璧にこなさないといけないし、最後から2つ目のコーナーで少しブレーキが遅れてアンダーステアが出てしまった。FP3ではかなり苦しんでいたけど、予選ではマシンのバランスが良くなって、初めて納得のいく走りができた。明日は新しいタイヤルールがどう影響するか分からないけど、戦略次第でチャンスがあるかもしれない。集中して、少しでも前を目指す」17番手:オリバー・ベアマン(ハース)「予選の感触はすごく良くて、週末を通して一番マシンが良かった。自信を持って走れたし、Q2に行けるタイムは出ていたと思う。でも今回はグリッド降格があるから、上位に行けないなら無理してQ2に進んでも意味がない部分もあった。それでも、自分の2回のアタックは本当に良かったと思う。結果は悔しいけど、明日は何かが起きると信じて攻めるつもりだ」18番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)「Q1でノックアウトされるのはやっぱり辛い。7番手との差が0.7秒しかなくて、それでトップ10に入るか、下位で終わるかが決まってしまう。今日はとにかくグリップが足りなかった。縁石で跳ねるし、全体的に滑っていて、セットアップを変えてもその問題が解決しなかった。明日は2ストップになるから、何かが起きればチャンスはある。戦略でポジションを上げられるよう全力を尽くす」19番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)「今日は残念なセッションだった。Q1の序盤はトラフィックに引っかかって、貴重なタイムを失ってしまったし、Q1終盤もイエローフラッグでタイム更新のチャンスを失った。明日は2ストップになるから、もし何か起きればポジションを取り返せるかもしれない。セーフティカーが味方してくれることを願っている」20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)「今日は本当に厳しい1日だった。特にソフトタイヤでのトラクションがなくて、低速コーナーでうまく走れなかった。モナコではもう少し戦えると思っていたけど、思ったようなパフォーマンスが出せなかった。とはいえ、明日は2ストップの新ルールがどう影響するか分からないし、セーフティカー次第で状況が大きく変わる可能性もある。諦めずに全力で戦うつもりだ」
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