F1モナコGPでは、安全性を考慮してDRS(ドラック抑制システム)が禁止されることになりそうだ。今年F1に導入されたDRSは、レースの改善を助けるという点において大成功だとみられており、ニコ・ロズベルグは、DRSがF1で最高のアイデアのひとつであると述べていた。しかし、なかにはユニークな特徴をもつモナコでのDRSの使用に難色を示しているドライバーもいる。
モナコにはDRSオーバーテイク・ゾーンに効果的な長いストレートもないため、ドライバーはDRSをフリー走行と予選で自由に使うことが安全性を損なう可能性があると懸念している。モンテカルロはグリッド順位が非常に重要なトラックのため、ドライバーは有名なトンネルの高速コーナーなどで、ドラッグを低減させるためにリスクを冒してウイングを開く可能性がある。この件についてまだ最終決定はなされていないが、FIAはモナコではDRSの使用を認めないことを検討しているようだ。来月のF1トルコGPで、モナコでのDRSの使用についてチームやドライバーを含めた会議が開催される予定となっている。FIAは、レースでDRSを使用できるゾーンを各レースごとに1ヶ所定めている。F1トルコGPでは、ターン10と12の間のストレートがDRSゾーンになる予定だが、使用可能エリアの範囲になるかはまだわかっていない。F1スペインGPでは、ホームストレートがDRSゾーンになる予定である。関連:F1 : DRS (Drag Reduction System)とは
全文を読む