ミシュランは、2011年からF1に復帰する契約を締結間近だと AUTOSPORT が報じている。最終決定はなされていないが、情報筋は2006年にF1を撤退したミシュランが、再びF1復帰についてFIAと交渉を進めていることを明らかにした。ミシュランのF1復帰は早ければ今月中にも発表されるとみられている。
現在の標準タイヤサプライヤーであるブリヂストンの取締役会は、F1への投資を正当化できるほどの利益が上がっていないと判断しており、ブリヂストンは今シーズン末でF1から撤退する。後任の標準タイヤサプライヤーの決定にはFIAの正式入札手続きが必要とされるが、FIAはマニュファクチャラー資格を認めるための入札基準のみを明らかにし、F1タイヤ戦争を再燃させる可能性もあるとみられている。ミシュランの復帰が認められれば、F1参戦が噂されているハンコックやクムホなどの他のタイヤメーカーと争うことになるかもしれない。ミシュランは2001年から2006年までF1に参戦し、ルノーとともにワールドタイトルを獲得したが、2005年には安全性の理由からアメリカGPを棄権するなどの物議も醸していた。ミシュランは、2008年に入札手続きが開始された際、F1に投資するには競争があることが不可欠だとして、単独タイヤサプライヤーになることには興味を示さなかった。今月始め、ミシュランのマネージングパートナーではジャン・ドミニク・スナールは ブルームバーグ に、F1が環境に対する実績を証明できればミシュランは復帰を検討すると語った。「復帰を検討してもよいが、非常に明確な条件がある」