ミシュランは、すぐにF1に復帰するつもりはなく、フォーミュラEやWECに集中した方が同社のためになると考えている。ミシュランは、F1が単独サプライヤーを指定する前の2001年から2006年までF1にタイヤを供給。2017年には復帰のために入札したが、現在のタイヤ供給元であるピレリに敗れた。
ミシュランは、モータースポーツでのタイヤ開発と市販車との関連に重きを置いており、高性能で長持ちするタイヤを生産するための手段として耐久レースを選んでいる。一方、昨今のF1は複数のピットストップとコース上でのスペクタクルを演出するためにますまず寿命の短いタイヤを導入している。ミシュランのモータースポーツディレクターを務めるパスカル・クアスノンは、F1にはトラックと一般道と間での技術転送量が少ないため、同社にとってそれほど魅力的ではないと語る。「ミシュランはレースにチャレンジを求めている。もちろん、競争していれば、チャレンジはそこにはある」とパスカル・クアスノンはフォーミュラEが開催された香港でコメント。「だが、FIAと働き、フォーミュラEと仕事をしていると、なぜタイヤメーカーにとってより難しい新しいルールを導入しないのかと思われるかもしれない」「我々はチャレンジがあってもなくても、市販車と我々にとて意味をなさないシリーズでレースをしたくはない。チャレンジがあれば、たとえそれが我々自身によるものであってもOKだ。フォーミュラEがその良い例だ」「正直、F1に関して我々は18インチタイヤとより小さなサイドウォールについて話しをしていた。それが公道で目にするものだ。そこで何かを学べれば、すぐに移行することができる」「大きなサイドウェオールのタイヤでは有益なことは学べない。7~10周ごどに交換するタイヤえでも、それが我々が毎日乗る車に実際に適用できる技術なのであれば多くの資金を費やす」「F1は大好きだが、純粋な技術面で言えば、現在、元も有益なシリーズではない」ミシュランは、オールウェザータイヤを供給しているフォーミュラEとの契約を2021年シーズンまで延長している。