2025年シーズン第20戦メキシコGPはオートドローモ・エルマノス・ロドリゲスが舞台。オスカー・ピアストリがドライバーズ選手権首位に立ち、ランド・ノリスが14ポイント差で追う展開だ。予選ではノリスが圧巻の走りでポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール、3番手にルイス・ハミルトンが続き、マックス・フェルスタッペンは5番手。ピアストリは8番手だったが、カルロス・サインツJr.のグリッドペナルティにより7番手スタートとなる。
Q1:ハジャーが首位、角田裕毅は順当に突破高地特有の低ダウンフォースと気温48℃の中、Q1はトラックエボリューションが急激に進行。レーシングブルズのアイザック・ハジャーがトップタイムを記録し、ランド・ノリス、リアム・ローソンがこれに続く。角田裕毅(レッドブル)は9番手でQ2へ進出。一方、ガブリエル・ボルトレト、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリー、ランス・ストロール、フランコ・コラピントがここで姿を消した。Q2:角田裕毅11番手、ローソンはタイムを残せずQ2は気温が46℃まで下がり、タイヤの動作レンジが鍵となった。序盤にマックス・フェルスタッペンが1分16秒824をマークしたが、すぐにルクレールが更新。終盤にはノリスが圧巻のラップでトップに立ち、ハミルトンが2番手に浮上。角田裕毅は一時Q3圏内に入ったものの、ピアストリのタイム更新で11番手に後退。惜しくもQ3進出を逃した。リアム・ローソンはアタックを中止し、代表的なタイムを残せず15番手で終えた。Q3:ノリスが“完璧な一撃”でポールを奪取最終Q3では気温の低下でグリップが増し、上位勢による一騎打ちに。フェルスタッペンが先陣を切って1分16秒455を出すも、ノリスがそれを0.3秒上回り暫定トップ。終盤、ルクレールが一時的に暫定ポールを奪うも、ノリスが最終アタックで1分15秒586を叩き出し、2位ルクレールに0.262秒差をつける圧巻のラップ。マクラーレン勢ではピアストリが8番手にとどまった。フロントロウはノリスとルクレール。2列目にはハミルトンとジョージ・ラッセルが並び、フェルスタッペンは5番手。アンドレア・キミ・アントネッリが6番手とメルセデス勢が続いた。サインツは7番手ながらペナルティで後退。ピアストリが7番グリッドからスタートする。9番手にハジャー、10番手にオリバー・ベアマンと、若手勢が健闘した。タイトル戦線:ノリスが逆転の可能性、フェラーリ勢も虎視眈々もしノリスが優勝すれば25ポイントを獲得し、ピアストリ(予選7位)の6ポイント、フェルスタッペン(5位)の10ポイントを上回り、首位浮上の可能性が高い。ノリスは「勝つためにここにいる。簡単な戦いではないが前だけを見る」と力強くコメント。フェラーリ勢も「ロングランではスリップを狙える」と意欲を見せ、長い1コーナーへの突入が勝負の鍵となる。明日の決勝は、ノリスとルクレールがフロントロウからスタート。ポール発進のノリスがタイトル争いをさらに熱くするのか、フェラーリ勢の逆襲があるのか――メキシコシティの熱気に包まれた決戦が待ち受ける。F1 メキシコシティGP 予選 結果・ラップタイム1.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分15秒5862.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分15秒8483.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分15秒9384.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分16秒0345.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分16秒0706.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分16秒1187.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分16秒1728.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分16秒1749.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分16秒25210.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分16秒46011.角田裕毅(レッドブル)12.エステバン・オコン(ハース)13.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)14.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)15.リアム・ローソン(レーシングブルズ)16.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)17.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)18.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)19.ランス・ストロール(アストンマーティン)20.フランコ・コラピント(アルピーヌ)