メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、2026年シーズンを通じて積極的なアップグレードを続けるフェラーリについて、F1のコストキャップ(予算上限)との兼ね合いに疑問を呈した。フェラーリはマイアミGP以降、SF-26に継続的な改良を投入。オーストリアGPでは、2026年の新PUレギュレーションに導入されたADUOの影響を反映した初のエンジンアップデートを含む新パッケージを投入していた。
ヴォルフ「フェラーリは資金が尽きるはず」フェラーリは積極的な開発によってメルセデスとの差を縮め、前戦バルセロナ・カタルーニャGPではルイス・ハミルトンがメルセデスに今季初黒星を喫させた。一方、オーストリアGPではジョージ・ラッセルが優勝してメルセデスが勝利を取り戻したものの、ヴォルフはフェラーリの開発ペースに改めて言及した。「フェラーリがこれほど大規模なアップデートを次々と投入できることには、少し驚いている」ヴォルフはレッドブルリンクで日曜日のレース後、Crash.netなどのメディアに対してそう語った。「私の考えでは、コストキャップの予算は、そろそろ尽き始めるはずだ。なぜなら、我々にはあれだけ多くのパーツを投入できるだけの予算的な余裕がないからだ」「だからシーズン終盤には、彼らも新しいパーツを投入できなくなることを期待している。少なくとも理屈の上ではそうなるはずだし、その頃には我々の方がアップデートを投入していくことになるだろう」「他チームはペースを落としている」メルセデスはカナダGPで今季初の大規模アップグレードを投入し、オーストリアGPではフロントサスペンションの改良に加え、近戦で課題となっていたバッテリー信頼性を改善するアップデートを導入した。コストキャップの制約下で開発を続ける難しさについて問われたヴォルフは、フェラーリだけが例外的な開発ペースを維持していると指摘した。「開発ペースを落としていないのはフェラーリだけだ」「我々はモントリオールで大きなアップデートを1回投入した。その間にも小さな改良は続けている」「レッドブルもマクラーレンも同じような状況だと思う。しかしフェラーリだけは、まるで制限がないかのように見える」さらに、オーストリアGPで投入されたADUO関連のエンジンアップデートにも言及した。「しかも彼らはADUOへの対応を見越して、新しいエンジンまで投入してきた。ということは、その開発は少なくとも6か月前には始めていたはずだ」フェラーリはオーストリアGPでは苦戦し、ハミルトンが5位、シャルル・ルクレールが8位に終わった。それでもヴォルフは、ライバルの積極的な開発姿勢が今後のタイトル争いに影響を与える可能性があるとの見方を示している。
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