メルセデスはF1第8戦オーストリアGPに向けて、今季相次いで発生しているバッテリー関連の信頼性問題に対応する新仕様を投入した。ただし、カスタマーチームでは全車への一斉導入とはならず、マクラーレンとウィリアムズではそれぞれ1台のみが新仕様を使用する。ジョージ・ラッセルはカナダGPで優勝目前からバッテリートラブルによってリタイアを喫し、前戦スペインGPでもアンドレア・キミ・アントネッリが2位走行中に同様の問題で戦列を去った。
メルセデスはF1第8戦オーストリアGPに向けて、今季相次いで発生しているバッテリー関連の信頼性問題に対応する新仕様を投入した。ただし、カスタマーチームでは全車への一斉導入とはならず、マクラーレンとウィリアムズではそれぞれ1台のみが新仕様を使用する。ジョージ・ラッセルはカナダGPで優勝目前からバッテリートラブルによってリタイアを喫し、前戦スペインGPでもアンドレア・キミ・アントネッリが2位走行中に同様の問題で戦列を去った。さらにメルセデス製パワーユニットを搭載するカスタマーチームも信頼性問題に苦しんでおり、特にマクラーレンは多くのポイントを失っている。『The Race』によると、メルセデスはワークスチームとエンジンサプライヤーの両面を合わせ、今季ここまで信頼性問題によるポイント損失が全チーム・全PUメーカーで最多となっている。当初、メルセデスは問題解決を急いでいたものの、カナダGPでラッセル車から取り外した故障バッテリーが現在も船便で大西洋を輸送中で、詳細な解析が遅れていたという。アントネッリ「耐久性と信頼性を高めるアップデート」それでもメルセデスはオーストリアGPに向けて対策部品を完成させた。アントネッリは木曜日のメディア対応で、新仕様バッテリーを投入することを明かした。「必ずしも温度だけが原因というわけではありませんでしたが、今週末はパッケージの耐久性と信頼性を向上させるためのアップデートを施した新しい仕様を投入します」「この問題には何度も苦しめられてきましたが、チームは本当に懸命に取り組んできました。今回のアップデートは、その最初の大きな成果になることを期待しています」「パフォーマンス向上が目的ではありません。こうしたトラブルを二度と起こさないようにすることが目的です」「チームは確実に解決策を見つけつつありますし、これは前進となる一歩だと思っています」ノリスとアルボンは旧仕様を継続『The Race』によると、新仕様バッテリーはマクラーレンではオスカー・ピアストリ車のみに搭載される。一方、ランド・ノリスはすでに今季使用可能な最後の3基目のバッテリーを使用中であり、このタイミングで交換すると規定上の使用数を超えてしまうため、グリッド降格ペナルティを受けることになる。ノリスは中国GP決勝をバッテリートラブルで欠場し、日本GP鈴鹿ではフリー走行中にも同様のトラブルが発生。その結果、すでに3基目へ交換している状況だ。ウィリアムズでも新仕様を使用するのはカルロス・サインツJr.のみで、アレクサンダー・アルボンはバッテリー使用状況に余裕がないことから旧仕様を継続する。一方でアルピーヌは、ピエール・ガスリーとフランコ・コラピントの両車が新仕様バッテリーを投入する見込みとなっている。メルセデスは今回のアップデートを信頼性向上策と位置付けており、性能向上ではなく完走率改善を最優先としている。オーストリアGPではワークス勢に加え、一部カスタマーチームでも新仕様の実戦データが集められ、その効果が今後のシーズンを左右する重要な指標となりそうだ。Source: The Race
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