ピエール・ガスリーのモナコGP表彰台が復活したことを受け、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルの結果についてもFIAが何らかの救済措置を検討すべきだと主張した。アルピーヌが提出した再審査請求(ライト・トゥ・レビュー)が認められたことで、ガスリーに科されていた2件の5秒ペナルティは取り消され、3位表彰台が復活した。一方で、この決定に対してマクラーレンとレッドブル・レーシングは控訴の意向を示している。
ガスリー裁定の覆りが新たな波紋モナコGPでガスリーはピットレーン速度違反により2度の5秒ペナルティを受け、レース後に3位から降格していた。しかしアルピーヌは他チームから提供された追加証拠をもとに再審査を申請。その結果、スチュワードは当初の裁定を覆し、ガスリーの表彰台を復活させた。この決定により、当初3位となっていたアイザック・ハジャーは4位へ後退。さらにマクラーレンとレッドブル・レーシングは裁定取り消しに対して控訴手続きに入ったと報じられている。ラッセルのモナコGPは無得点に終わる一方、メルセデスにとってモナコGPは大きな痛手となった。ジョージ・ラッセルはレース中にガスリーと同様のペナルティを受けたが、チーム側の処理ミスにより適切なタイミングで消化できず、赤旗再開後にドライブスルーペナルティを受けることになった。その結果、ラッセルは13位まで後退してノーポイントに終わり、タイトル争いでも大きなダメージを受けた。ヴォルフは、この問題はレース当日に突然発生したものではなかったと指摘した。「非常に不運な状況だった。日曜日に突然起きたことではない。ピークレングス速度違反に関する問題は以前から指摘されていた」「チームにとっても、特にジョージにとっても大きな影響があった。予選では苦戦したが、彼はポジションを取り戻していた。ペナルティがなければ、そして我々が適切に処理できていれば、レース結果は全く違ったものになっていただろう」メルセデスは法的可能性を検討ヴォルフは、ガスリーの裁定変更がラッセルのケースにどのような影響を与えるかを現在も検討していると明かした。「我々は今まさに、ガスリーのケースがジョージにどのような意味を持つのか評価している」「ガスリーの結果に対して控訴するつもりはない。しかしFIAには、ジョージのレースに対してどのような救済措置があり得るのか検討してほしい」さらに、すでにメルセデスの法務チームと協議していることも認めた。「我々は弁護士と電話で話し、ジョージのために何ができるか検討している」「ドライブスルーペナルティはレース終盤であれば約20秒のタイム損失に相当する。その20秒が結果にどんな影響を与えたのかを計算している」逆転の可能性は低いとの見方ただしヴォルフ自身も、結果が覆る可能性は極めて低いと認めている。「現実的に結果を覆せる可能性があるかと言われれば、そうは思わない」「だが、もし1ミリでも可能性があるなら試すべきだ。計算によって本来の順位に戻せる余地があるなら、その可能性を追求したい」ガスリーの表彰台復活によってモナコGPの裁定問題は新たな局面を迎えた。マクラーレンとレッドブル・レーシングの控訴に加え、メルセデスもラッセル救済の道を模索しており、モナコGPの最終結果を巡る議論は今後もしばらく続きそうだ。【関連】・ピエール・ガスリー表彰台復活に異議 レッドブルとマクラーレンが控訴手続き