メルセデスF1代表 ジョージ・ラッセル獲得示唆のホーナーは「煽ってるだけ」

この待望の移籍は、レッドブルが2026年に向けて最善のポジションを確保するための取り組みの一環であり、リカム・ローソンはベテランのリカルドとは異なり、マックス・フェルスタッペンの将来のチームメイトとなるポテンシャルがあると見られている。レッドブルの若手ドライバー育成システムは、中期的には明らかに穴が開いた状態となる。F2ドライバーのアイザック・ハジャールと岩佐歩夢は、いずれもレッドブルの正ドライバー候補となるにはまだ数年かかる。一方、角田裕毅はRBで安定したパフォーマンスを見せているにもかかわらず、ホーナーをF1の有力候補として説得するには至っていない。これを受けてホーナーはテレビ番組で、レッドブルはセルジオ・ペレスの長期にわたる後任ドライバーとして、他のチームに目を向けている可能性があるとあえて示唆。そして、メルセデスのジョージ・ラッセルを候補の一人として挙げた。「我々はプールから出ていくことを恐れてはいない」とホーナーはSky Sportsに語った。「ジョージ・ラッセルは来年末に契約が切れる。それを考慮しないのは愚かだ」「他にも契約切れとなる才能あるドライバーがいる」一方、対抗するトト・ヴォルフは、ラッセルが空席となる可能性があるというホーナーの示唆を即座に一蹴し、そのコメントを長年のライバルがメディアで駆け引きをしているだけだと切り捨てた。「彼はいつも何かを煽っている。それはゲームの一部だ」とヴォルフは再び投稿した。「ジョージはメルセデスのドライバーであり、これからもずっとそうであり続けることを願っている。我々は彼と長期契約を結んでいる」ラッセルは昨年夏、メルセデスと2025年シーズン終了までの2年間の契約延長にサインした。しかし、ヴォルフがモンツァでハミルトンの後任としてアンドレア・キミ・アントネッリを発表した際、ラッセルの契約には、今後何年にもわたって彼をブランドに縛り付けるさまざまなオプションや条項があることを示唆した。「この2人は未来だ」とヴォルフはラッセルとアントネッリについて語った。「彼らはこれまで、そしてこれからもメルセデスのドライバーであり、そのためジョージとキミとは、オプションなど非常に複雑な内容で、はるかに長期にわたる契約を結んでいる。「メルセデスは常にプレッシャーのかかる状況にあるが、これが現在のチームの状況であり、我々は2人と進んでいきたい」