メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、今年、マックス・フェルスタッペンにメルセデスのドアをできるだけ長く開けておくつもりだと認めた。ほんの数日前、メルセデスのCEO兼会長であるオラ・ケレニウスは、来年のルイス・ハミルトンの後任として、もう1人の複数回世界チャンピオンを最有力候補に挙げていると認め、話題を呼んだ。
「カードはシャッフルされている」と彼は言った。「シルバーもマックスにはよく似合うだろう」メルセデスF1のチーム代表兼共同オーナーのトト・ヴォルグも、自身の17歳の弟子であるキミ・アントネッリよりもマックス・フェルスタッペンを高く評価していることを隠していない。トト・ヴォルフは、これほど長い間シートを空けておくのは、求職中のフェラーリ・ドライバー、カルロス・サインツにとって不公平だっただろうと語っている。「彼を待たせたくなかった」とヴォルフは語った。「できるだけ柔軟に対応できるよう、決定をできるだけ先延ばししたい。「11月までは決断できないと思う」一方、マックス・フェルスタッペンについては、2028年までの契約が結ばれており、彼のボスであるクリスチャン・ホーナーは、ケレニウスとヴォルフがレッドブルを「不安定化」させようとしているだけだと考えている。しかし、レッドブルでの権力闘争により、チームはすでにエイドリアン・ニューイを失っており、ヘルムート・マルコ博士も退団の可能性を否定していない。トト・ヴォルフは「クリスチャンには、フェルスタッペンが残留すると信じさせておこう。我々の仕事は、ルイスとジョージ(ラッセル)がハイレベルな状態でシーズンを終えられるようにすることだ。そして、W15がマックスを納得させられるマシンになるかどうかを見守ろう」と述べた。トト・ヴォルフは、マックス・フェルスタッペンがチームを去ればレッドブルは大きな不振に直面するだろうとさえ示唆した。「レースに勝っているのはレッドブルではなくマックスだと思う」とヴォルフは語った。「マシンは安定しているが、(セルジオ)ペレスは調子がよくない。違いを生み出すのはマックスだ」元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースも、レッドブルは現在危うい状況にあると考えている。「我々は『ニューウェイが去っても問題ない。なぜならピエール・ワシェがチームを率いているからだ』と皆が言っているのを耳にしている」と彼はViaplayに語った。「しかし、失礼ながら、最近のレースではマシンが改善されていないことが見て取れる」