メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフとトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンが2024年F1第10戦スペインGPの予選を振り返った。ルイス・ハミルトンがQ1でソフトタイヤの2セット目を装着しなければならなかったとき、メルセデスはライバルたちに対して苦戦しているように見えた。しかし、彼はQ2でユーズドタイヤを走らせることでそのダメージを帳消しにし、Q3では新品タイヤを2セット使うことができた。
メルセデスはカナダと同じようにドライバーたちを遅れて送り出したが、今回は風が最後のラップを台無しにすることはなく、両者ともタイムを縮めて2列目を獲得した。ハミルトンは過去に多くの成功を収めてきたトラックで、わずか0.002秒差でチームメイトを上回った。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは「3位と4位は堅実な結果だ」とコメント。「マシン、クルマのバランスは金曜日ほど良くなかった。それに加えて、両ドライバーとも、残り時間が少ししかないと感じていた。そのため、ポールポジションとの差は、プラクティスに想定していたよりも少し大きくなっていました」「少しフラストレーションを感じたが、フェラーリより前に出られたのは良いことだ」「これからは決勝に注目だ。プラクティスではロングランのペースは安定していたが、周りのドライバーと同じようなものだった。だが、うまく上位争いに加わり、前のドライバーたちと戦えることを願っている。レースはペースとタイヤデグラデーションで決まるので何ができるか見てみよう」メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「マシンのバランスは昨日よりも難しくなっていた」とコメント。「フロントローを狙えるチャンスがあったように見えた時もあった。しかしQ3では、ノリスとフェルスタッペンのペースは我々の手の届かないところにあった。」「ポジティブなのは、2台とも上位にいることだ。戦略面でチャンスが生まれるだろう。明日の鍵となるのはレースペースとタイヤデグラデーションだ。昨日のロングランではまずまずの走りを見せたし、夜通しセットアップの作業も少し進めたので、我々の目標は正しい方向にもう一歩前進することだ。チーム全員の懸命な努力によって着実にトップに近づいていることも励みになる。次の数レースでさらに前進できればと思う」