メルセデスF1は、マイアミGPで投入した新しいF1フロアは、さらなるマシン変更に先立つ空力開発をキャッチアップするための取り組みだと語った。メルセデスF1は、しばしばハンドリングが悪くなるW15の安定性に苦戦している。あらゆるコーナータイプやスピードで機能するマシンを生み出すのは難しく、その限界はサーキットごとに変化しているようだ。
ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルのためにマシンをより扱いやすくするためのさらなるアップデートはまだ作業中だが、マシンに空力的な負荷を加えるために、もともとイモラ用だった新しいフロアを急ピッチで投入した。「これは主に一般的な開発にすぎない」とメルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは語る。「当初はこれをイモラに持ち込む予定だった。リアウイングとビームウイング周辺にもいくつかの修正が加えられている」「しかし、うまく仕事を進めることができたし、ここで2つ手に入れることができた。各車に1つずつ搭載したのは妥当なステップだ」「シーズン開幕から多かれ少なかれ同じマシンを使ってきたので、もう少しパフォーマンスを発揮できるようになるのはいいことだ」「これからの4、5レースでは、マシンのハンドリングをもう少し安定させ、トリッキーさを軽減させるための開発を検討している。だが、それはすべて次の数レースで実現するだろう」「開発面で遅れをとっているのは、改善しなければならない分野のひとつだ。だが、マシンをもう少しいろいろなトラックで使えるようにすることも、僕らにとってはとても重要な焦点になるだろう」メルセデスのアップグレードには、カーバランスの選択肢を増やすための新しいフロントウイング仕様、フロントトラックロッドの見直し、マイアミ特有の冷却スロットなどが含まれ、2024年2回目のスプリントウィークエンドで展開される。プラクティスが1回しかなく、コンペティティブなセッションが増えることでリスクは大きくなるが、ショブリンは土曜朝のスプリント後にチームがマシンに手を入れることができるフォーマットの変更によって、このような週末にアップグレードを持ち込むことに抵抗がなくなってきていると語った。「フロアを1つ失えば、後退することになる。だが、スプリントのレギュレーションはパーツ不足に対処しやすくなった」とショブリンは説明する。「パルクフェルメでの休憩は役に立つし、元のスプリントレースのレギュレーションの名残でロールバックするパーツをリストアップすることもできる。それでスプリントをアップデートのターゲットにする人が増えているんだと思う」「学習にはあまり向かないので、問題があればある意味で閉じ込められてしまう。しかし、パーツの観点からは、少ない数でやりくりできるのは確かだ」
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