メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、最近のレースで投入した新しいフロアが「2024年に向けての自信になる」と語る。2023年のタイトルはとっくに決まっており、レッドブルの後を追う2大チームにとって大きな問題は、来年に追いつくことができるかどうかだ。
メルセデスF1チームは現在総合2位であり、ルイス・ハミルトンがセルジオ・ペレスを破ってドライバーズランキング2位に浮上しようとしており、明るい兆しが見えてきた。ハミルトンは、オースティンと今回のメキシコの両方でチェッカーフラッグを2位で終えた。これは部分的には、かつて圧倒的な強さを誇っていたメルセデスにとって、コンセプトの方向性を大きく変えた新しいフロアのおかげでもある。「そうだね、2024年に向けての自信になる」とメルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフはメキシコで語った。「それが我々が進めてきた方向性だ。あとは来年に向けてパフォーマンスを向上させ続けるだけだ」希望の兆しのひとつは、結果が改善するにつれ、ハミルトンがステアリングを握る個人的な経験について、ようやく前向きな発言をするようになったことだ。「私は多くの理由でハッピーだ」とヴォルフは付け加えた。「ルイスのドライブは素晴らしかった。最後までタイヤが持つかどうかわからなかったが、最終ラップはファステストラップだった」「マシンは良かったです。予選でもっと良い成績を収めることができれば、再び先頭に立つことができるかもしれない」ハミルトンはより慎重で、チームは2023年シーズン開幕戦で存在していたレッドブルとの当初の「1周あたり1.5秒の差」を何とか縮めたにもかかわらず、メルセデスは「来年に向けて本当に大きな変更」を行う必要があると主張した。「重要なのは、来年のバーレーンでそうならないようにすることだ。でも、今後の数レースが接戦になることを願っている」とハミルトンは語った。シャルル・ルクレールがオースティンとメキシコで連続ポールポジションを獲得するなど、フェラーリにも希望の兆しがある。しかしレースでは、2023年型マシンは依然としてタイヤを食いつぶしている。「フォーメーションラップからすでにタイヤは摩耗していた」とチームメイトのカルロス・サインツは明かす。「ポールポジション争いができるのは確かだけど、予選でなぜうまくいくのか、レースでは何がうまくいかないのかを解明しなければならない。来年は戦えるマシンを手に入れられることを願っている。今回も(マックス・)フェルスタッペンとルイスは別次元だったからね」2023年にさらなる飛躍を期待するもうひとつのチームはアルピーヌで、2022年の総合4位から今季は現在6位と低迷している。今季は度重なるテクニカル・トラブルに見舞われたエステバン・オコンも、ルノーとリンクするチームがシーズンを重ねるごとに迷走を深めていることを認めている。「それに対して何をすべきかはまだ分かっていない」とオコンはCanal Plusに語った。「もう3、4レースになるけど、飲み込むのが難しくなってきた」チームメイトのピエール・ガスリーは、アルピーヌがメキシコGPの週末を通して「どこにもいない」ことが多かったと付け加えた。日曜日にポイントを獲得できなかった後、ガスリーは「自分たちのクルマでできる限りのベストを尽くした」と語った。「来年は、より効率的なクルマで戻ってこなければならない」
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