メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、メルセデス W13のサイドポッドが違法だと発言したクリスチャン・ホーナーに対し、「車を30分しか見ないでどうやって分かる?」と不快感を露わにした。トト・ヴォルフとクリスチャン・ホーナーのコース外での舌戦は昨シーズンの戦いの一部であり、ルイス・ハミルトンとマック・フェルスタッペンの間のタイトル争いが激化するにつれてチーム代表同士の言葉も強くなっていった。
2022年シーズンはまだ正式に始まってはいないが、今年もその戦いの火種はくすぶっている。F1が2回目のプレシーズンテストのためにバーレーンに移動し、コース上の話題はメルセデス W13のアップデートされたサイドポッドで持ち切りとなった。コース上のすべての車と著しく異なるサイドポッドがほぼ存在しないメルセデス W13のボディワークは、シミュレーターで優れた数値を叩き出したと報じられている。ルイス・ハミルトンがコースに出てそのサイドポッドに注目が集まるなか、コース外ではメルセデスのF1マシンについてレッドブル・レーシングのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーの発言が話題となった。Auto Motor undSportとそのジャーナリストのマイケル・シュミットは、クリスチャン・ホーナーが、メルセデス W13のサイドポッドを「違法」だと呼び、「レギュレーションの精神に反している」と語ったと伝えた。だが、レッドブル・レーシングは「クリスチャンはメディアと話したり、メルセデスの車についてコメントしたりしていない」と声明を出し、さらにチームは「メルセデスの車に関して公式のコメントをしておらず、今後もそうすることはない」と念を押した。マイケル・シュミットは、クリスチャン・ホーナーが自分に「広範囲」に話したことは明らかであり、言われたことを伝えただけだとツイートし、同じ場にいたBBCのアンドリュー・ベンソンもそれを支持した。クリスチャン・ホーナーが本当に言ったかどうかはまだ完全には確認されていないが、その報道はライバルのトト・ヴォルフを怒らせたようだ。「彼は初めて車を見た30分後、我々の車が違法であることをどうやって知るか?」とトト・ヴォルフはExpressに語った。Sky Spoets F1に発言について追及されたクリスチャン・ホーナーは、その話題に「驚いた」と語った。「自分が言ったとされる発言を読んで少し驚いている」とクリスチャン・ホーナーは語った。「私はメルセデスにあまり注意を払っていない。明らかにかなり異なるコンセプトだが、そこはデザイナーとエアロダイナミストの領域だ」「みんなにそう言い聞かせてほしい」