メルセデスF1の最高技術責任者を務めるジェイムズ・アリソンは、F1モナコGPでルイス・ハミルトンが奮闘した背景にはタイヤトラブルがあると説明した。ルイス・ハミルトンは、過去にF1モナコGPに3回優勝しているが、珍しくチームメイトのバルテリ・ボッタスのペースに匹敵することができず、予選・決勝ともに7位で終えた。
ジェイムズ・アリソンによると、通常、メルセデスF1はタイヤパフォーマンスを有利に使用できるが、モナコでは以前から作動ウインドウに入れるのに苦労していたことを明かした。ただし、タイヤの問題がルイス・ハミルトンの全体的なペース不足の背景にある理由であるものの、レッドブル・ホンダに遅れをとった理由について全体像を見る必要があると語る。「なぜ我々が遅かったのかを理解する必要がある。本当に苦痛を感じる遅さだった」とジェイムス・アリソンは RacingNews365 に語った。「皮肉なことに、我々のマシンの最高の武器のひとつは、様々なトラックでタイヤの使用だったが、この特殊のトラックでは、常にタイヤの使用に少し苦労している。土曜日にタイヤに本当に満足できていないし、グリッドスロットは低い」「日曜日は、スティントの開始は問題なかったが、この特殊のトラックで重要なアクションのほとんどが行われる最初のスティントの終わりまでに、通常、我々はライバルよりも少し早くタイヤが死んでしまいすべてのアイデアを失っていった」「何シーズンにもわたって我々が失敗してきたことは理解しているし、『このトラックで何が間違っているのか』という最初の原則に立ち返って理解する必要がある」ジェームズ・アリソンは、バルテリ・ボッタスが予選でルイス・ハミルトンより良かった理由として、ボッタスがフライングラップでより“自信”を示していたことを挙げた。「バルテリはラップの初めにフロントタイヤにより満足することができていた」とジェイムズ・アリソンは説明した。「残りのラップで、彼はより自信をもってラップにうまく入り、マシンをバリアに近づけることができた。良い予選ラップを得るためにそうすることが必要だ」「客観的には、2台のマシンのフロントタイヤの温度差がわずかだ。しかし、どちらのドライバーも基本的にフロントタイヤがリアタイヤよりも最高のウインドウに入るのが遅れるという症状に苦しんでいた」残念なことに、バルテリ・ボッタスはピットストップで右フロントタイヤが外れないというトラブルでレースをリタイア。チームはレース後でさえタイヤを取り外すことができず、そのままマシンをファクトリーに持ち帰った。
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