メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、レーシング・ポイントのブレーキダクト論争に不正に関与して罰せられることは“まったく心配していない”と語る。FIAスチュワードは、メルセデスが2019年マシンW10のブレーキダクトのCADデータをレーシング・ポイントに提供したことを確認している。だが、2019年時点ではそれは完全に合法だった。
しかし、ブレーキダクトがリステッドパーツ化された後の1月6日にメルセデスからレーシング・ポイントに配達されたことも明らかになっている。「我々は自分の立場に100%満足している」とトト・ヴォルフは語った。「我々は何度も規則を読んだ。裁定は非常に複雑であり、我々全員にとって新しい解釈が思いつくものだ」「我々は2019年に特定のデータを提供したが、それは完全にルールの範囲内だった。1月6日のダクトの配達は、すべてがはるかに早く配達されたため、どのアクションにも重大な影響を与えていない。すべてのCAD図面と設計がはるかに早く配達された。それでも、それは規制の範囲内だというのがレーシング・ポイントと我々の意見だ」トト・ヴォルフは、レーシグ・ポイントと協力は双方にとって良いことだと強調する。「いくつかのメリットがあると思う。今、上位チームの競争に絡んでいるチームがいる。これはかなり目的とされていたことだ。その一方で、それはビッグチームとしての我々に大きな収入源を提供している。我々はそうでなければ収益化されないであろうテクノロジーのいくつかを収益化できているし、双方にとってウィン・ウィンな状況だと思っている」「私はマシンが別のマシンと同じような見た目になるべきではないという反対派の意見を尊重している。だが、現在、どの規制もそれを禁止していない。この特別な状況は、ノン・リステッド・パーツがリストテッド・パーツになったために生じた」「ブレーキダクトはノン・リステッド・パーツので提供された。しかし、我々はその法的議論を際限なく行うことができる。だが、結局、正直なところ、我々の側には心配はない。そして、私がゼロと言うとき、ゼロということだ。我々は違反していない。レーシング・ポイントが違反したとは思っていない。それがICA(国際控訴裁判所)に行くことになれば、それは技術的な問題なので、おそらく複雑な問題になるだろうが、いかなる結果も出るとは思わない」トト・ヴォルフは、レーシング・ポイントが写真と“リバースエンジニアリング”によってメルセデスW10の全体的な空力コンセプトをコピーしたことをあまり重要視しておらず、すべてのチームがある程度コピーは行っていると語る。「彼らが突然トップ6のポジションに浮上したのはブレーキダクトが理由ではないと思っている。レギュレーションから最も多くを引き出した素晴らしいエンジニアリングチームのおかげだと思う。だが、我々は『古いマシンのコピーをするという点を進めたい?』を議論をすることはできると思う」とトト・ヴォルフはコメント。「そこにはテクノロジーが存在しており、レギュレーションに反するものは何もないと思っている。それに昨年、主要なライバルが3Dカメラを使用してかなりのことをやっている目にした。ガレージ内外で我々のマシンをスキャンするには実務的な才能がある必要がある。マシン全体をスキャンして、コンピュターに接続すれば、すべての形状が得られる」「つまり、そのようなテクノロジーは存在するということだ。それを妨げるものは何もない。反対側の建物の屋根にはスパイ写真家が座っているので、すべてのマシンを細部にズームインしている。これを実現したくない場合は、我々はその手法を閉じる必要がある」FIAのシングルシーター担当者責任者であるニコラス・トンバジスは、模倣を抑えるためにレギュレーションを変更することを示唆している。「ニコラスが『ルールを適応させる必要があるかもしれない』と言ったことにも満足している。私はFIAとニコラスを心から信頼しているし、明確になった規則が出てくると思う」と語った。「今まで、そいうったことは規制させていなかった」