メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、F1イギリスGPの終了間際にレッドブル・ホンダがマックス・フェルスタッペンをピットインさせたのは論理的な決断だったとし、ピットインしなかった場合にフェルスタッペンが勝てたかどうかは分からないと語った。メルセデスF1にとってF1イギリスGPは1-2フィニッシュを逃す、残念な結末となった。両ドライバーのタイヤにパンクが発生し、ルイス・ハミルトンはなんとかマックス・フェルスタッペンのピットストップによって逃げ切ることができたが、バルテリ・ボッタスは11位でレースを終えた。
レッドブル・ホンダがマックス・フェルスタッペンをピットに入れたことに驚いたかと質問されたトト・ヴォルフは「いいや、驚きはしなかった」とコメント。「あの時点でバルテリが脱落し、フェルスタッペンにはフリーストップができるギャップがあった。原則的にフェルスタッペンは何も犠牲にするものはなかった。そういった場合、エクストラポイントを狙いにいくものだ。論理的な決定だったと思う」「さらにクリスチャンがフェルスタッペンのタイヤも駄目になっていた言っていたのを耳にした。予防的なストップであり、最速ラップを設定するためのリスクのないピットストップだった。したがって、彼らの選択は非常に理解できるものだ」「レースを振り返ってみれば、あのピットストップがフェルスタッペンに勝利したかどうか、あるいは、あのピットストップによって実際に2位でフィニッシュすることがどうかはわからない」また、トト・ヴォルフは、DASシステムがタイヤ問題の原因ではないかとの見方を否定した。「カルロス・サインツも左フロントタイヤが壊れたいたし、DASシステムがタイヤがパンクした原因だとは思っていない。他のチームでも、第2スティントのかなり早い段階でタイヤにブリスターが発生していたのが分かったと思うし、我々は一般的な問題だったと考えている」トト・ヴォルフは、バルテリ・ボッタスのタイヤがバーストした後、ルイス・ハミルトンをピットに入れてタイヤを交換させることも検討していたと語る。「バルテリがタイヤを壊したとき、すぐにピットウォールでルイスをピットに入れるかどうかついて話し合った。予防策として、我々は彼に追加でピットストップさせようと思っていた。彼はフェルスタッペンに対してピットストップをするのに十分なリードを築いていたからね」「それでも、ルイスのタイヤはボッタスのタイヤよりも良く見えたので、我々はそれをしないことに決めた」