メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、燃料流量システムに関するFIAの技術指令で取り扱われた規則に違反するものは、どんなものであっても“不正行為”に当たると考えている。先週末のF1アメリカGPに先立ち、FIA(国際自動車連盟)は、燃料流量システムに関するレッドブルからの問い合わせに返答。FIAのシングルシーター・テクニカルマターズ部長を務めるニコラス・トンバジスは、レッドブルが概説した3つのアプローチが合法ではないとの技術指令を発行した。
フェラーリで唯一のフィニッシャーとなったシャルル・ルクレールは、トップから50秒以上遅れた4位でフィニッシュ。フェラーリは否定しているものの、ライバルチームは技術指令に応じてエンジンの調整を余儀なくされたとの推測した。フェラーリの主要なライバルであるメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、いずれも燃料流量システムにグレーゾーンは存在せず、いかなるルール違反であったとしても明確な“不正行為”だと考えていると語る。「もし、誰かが技術指令が明確化していることをやっているとすれば、それは不正行為ということになるだろう」とトト・ヴォルフはコメント。「技術指令が定式化した方法は、厳しい規制違反であったため、グレーゾーンについて話す余地すらない」トト・ヴォルフは、メルセデスのデータでは、オースティンでのフェラーリのパッケージの挙動は明らかに異なっていたと語る。「我々はレースのデータについて議論した。スピードトレースは過去数戦とは非常に異なって見える。それが技術指令によるものなかか、他の問題によるものなのかはわからない。もちろん、私にはわらかない。我々はフェラーリが何をやったのか調べることはできないからね」