メルセデスは、F1バーレーンGPで1-2フィニッシュを達成したが、2週間後のF1中国GPではフェラーリがさらにアドバンテージを広げる可能性があると懸念を抱いてる。優勝したルイス・ハミルトンは、レース終了後にすぐにクルマを降りて、ポールポジションから初優勝を飾るはずだったシャルル・ルクレールに駆け寄って健闘を称えた。
「彼には美しく輝かしい将来が待っている。このレースは彼をさらに強くするだけだろう」とルイス・ハミルトンは語った。メルセデスのF1チーム代表トト・ヴォルフもルイス・ハミルトンの意見に同意する。「ルクレールは本当に印象的だった」とトト・ヴォルフはコメント。「他の多くのドライバーであれば、もっと物議を醸すような反応をしただろう。だが、彼は良い性格の持ち主であり、非常に謙虚だ。それに彼は非常に速い」実際、シャルル・ルクレールはエンジントラブルによって3位に後退するまで初優勝にむけてクルージングしている状態だった。フェラーリの分析によると、エンジンの6気筒のうち1つのシリンダーが誤燃焼していたという。フェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットは「まだ完全に理解していないとしても、起こったことは孤立した事例だ」とコメント。「我々はエンジンを激しくプッシュしすぎていたわけではなかった」だが、オーストラリアからバーレーンの間のフェラーリの好転は目覚ましいものだった。「次のレースで彼らにあのようなストレートスピードがあれば、彼らが消えていくのを目にすることになるだろう」とルイス・ハミルトンは語る。トト・ヴォルフは、ダウンフォースが違いを生んだとのマッティア・ビノットの主張に否定的な目を向けている。「ドラッグを減らすことによるコンマ1秒について話をしているが、あれは純粋なエンジンパワーだ」とトト・ヴォルフは語る。トト・ヴォルフは、中国GPまでの2週間でギャップを縮めるために懸命な作業を迫られるだろうと語る。「それがシャシーであろうとエンジンであろうと、我々が話しているレベルは小さなステップだ。あれほどの大きなギャップを縮めるのは難しいだろう」とトト・ヴォルフはコメント。「中国の方がストレートはさらに長い。フェラーリのアドバンテージはさらに大きくなる可能性がある」