メルセデスは、F1バルセロナテスト2回目の初日に新しいノーズ形状を含めた大幅な空力アップデートパッケージを持ち込んだ。2月26日(火)にカタロニア・サーキットで冬季テストの第2週がスタート。ルイス・ハミルトンが走らせたW10には多くの新しい空力コンポーネントが搭載された。
メルセデスはこれまで唯一突起のない細いノーズを採用してきたが、今回のアップデートでは先端が丸く球根状に膨らんだノーズを搭載。他にもフロア、サイドポッド、エンドプレート、Tウイングに改良が加えられている。2019年のF1世界選手権ではオーバーテイクを改善するために空力レギュレーションが導入され、大きくフェラーリとアルファロメオの“気流重視型”、メルセデスやレッドブルの“ダウンフォース生成型”の2つの系統のフロントウイングが各F1マシンで見られている。メルセデスのF1チーム代表クリスチャン・ホーナーは、メルセデスがW10に採用しているコンセプトがライバルと異なる懸念を否定しつつも、フェラーリ/アルファロメオ型のフロントウイングに変更する可能性も示唆している。「我々は開始する前に多くの異なる可能性や哲学を評価してきたし、新しいレギュレーションには大きなリスクがあると考えている」とトト・ヴォルフはコメント。「我々が予想していなかった大きな革新をマシンで目にしているが、我々は他がやってきたことに対して非常にオープンマインドだ」「我々はあらゆる可能性を見極めているし、自分たちの道に従ってこのクルマをできる限り速くしていくつもりだ。開発する価値のあるものを他のクルマで見つけたら、それを検討していく」「新しいレギュレーションを他がどのように解釈するかを見るのは常に興味深いことだ」「数台のクルマは非常に興味深いフロントウイングのデザインを採用している。フェラーリとザウバーは他のいくつかのチームとは異なるコンセプトだ」「クルマには注目する必要のある多くの革新がある。同時に他がやっていることに気を取られてはならない。自分のデザイン哲学に忠実であり続け、自分たちのパッケージを開発し続ける必要がある」メルセデスのドライバーを務めるルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスはどちらも1回目のテストでW10のハンドリングの問題を挙げている。関連:F1バルセロナテスト 1日目:マクラーレンのランド・ノリスがトップタイム
全文を読む