論争となっているメルセデスのホイールリムの“穴”問題はまだ収束していない。メルセデスは、リアホイールに“溝”と“穴”を設置し、スポーク、そして、スペーサーにも穴をあけて放熱を狙っているが、フェラーリはそこに空力的な効果があるのではないかと疑いの目を向けている。
2018年のドライバーズタイトルはメルセデスのルイス・ハミルトンが獲得したが、フェラーリはまだコンストラクターズ選手権獲得にむけてプッシュし続けている。そして、フェラーリはメルセデスのホイールが違法だという主張を曲げていない。イタリアのプレスもそれに同意している。「私はホイールの調査を希望したい」とイタリア人ジャーナリストのレオ・トゥリーニはコメント。La Gazzetta dello Sport の記者ウンベルト・ザペローニは「メルセデスがホイールによってチャンピオンシップを獲得したとは思っていないが、最初のオースティン、そのあとのメキシコで起こったことは明確化が必要だ」とコメント。その2レースでは、メルセデスは急激に失速している。フェラーリのF1チーム代表マウリツィオ・アリバベーネは「それについては話したくない」とコメント。「オースティン、そして、メキシコでも穴が塞がれていたのは知っている。だが、説明は他の人に任せたい」「我々は自分たちの仕事に集中し、コンストラクターズ選手戦で勝つために全ての努力を注がなければならない」F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、FIAはメルセデスのホイールソリューションは合法だと宣言しているが、今後は別のアプローチを取る必要性があると認める。「メルセデスは、フェラーリが我々の解釈に同意していないことを知っていた。今年はそのチーム間でいくつかの敵対があったし、フェラーリは抗議は除外しなかった」とコメント。チャーリー・ホワイティングは、抗議は失敗したことを示唆するも、いずれにしろ、次戦ブラジルGPでソリューションを明確化したいと語る。「ブラジルGP前にテクニカルワーキンググループの会議があるし、我々は空力への副作用を考慮に入れながら、冷却の問題に対処するルールを策定しようとしている」「我々はすべてを把握しているし、ブレーキダクトを通る空気が冷却のためだけに使われているわけではないことは新しいことではない。だが、このソリューションにおいては、チームのひとつがより正確な説明を求めている」
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