メルセデスは、F1日本グランプリの終了直後にルイス・ハミルトンがバイブレーションを訴えていたエンジンに問題は見つからなかったと述べた。ルイス・ハミルトンは、F1日本グランプリで今季8勝目を挙げ、ライバルのセバスチャン・ベッテルがリタイアしたことでその差を58ポイントまで広げ、4度目のタイトル獲得にむけて大きく前進した。
セバスチャン・ベッテルは、エンジンのスパークプラグの故障でわずか4周でリタイア。フェラーリの信頼性問題の不運は続いている。一方、トップでチェッカーフラッグを受けたルイス・ハミルトンは、スローダウンラップでマシンがショートシフトになっていること、パワーユニットからバイブレーションを感じることをチームに報告している。レギュレーションでは、ドライバーは年間4基のエンジンコンポーネントの使用が認められており、ルイス・ハミルトンはすでにその限界に達してい。そのため、残り4戦でエンジン交換が必要になった場合、グリッドペナルティを科せられることになる。しかし、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、エンジンには何も問題はなかったと断言。終盤にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からの猛追を振り切らなければならなかったことで、違った感覚が感じたのかもしれないと述べた。「エンジンには何もなかった。全ての測定基準を調べた」とトト・ヴォルフはコメント。「彼が何を言いたかったのかを完全に理解する必要がある。自分がリードする立場にあり、一番のライバルがリタイアを喫した場合、何かが聞こえるんだと思う。ピットウォールやガレージにいる我々も同じだ。とにかくレースが終わってほしいと思うものだ」レース後、ルイス・ハミルトンはレース終了時点での発言を改めてるようだった。「正直、エンジンに何か問題があるとは思っていない。いくつか感じたことがあっただけで、何と言うか・・・この次のミーティングになったら言い忘れそうなことを指摘しただけだ」「いろんなスイッチの変更があったし、ターボが変な音を立てていたとか、別のバイブレーションがあったとかかもしれない。何もないことを願っている」