メルセデスの燃料サプライヤーであるペトロナスは、今週のバルセロナテストで新燃料をテストする。イタリア・ヴィッラステッローネにあるペトロナスのリサーチセンターでの数カ月にも及ぶ作業に続き、ペトロナスは新しい燃料と潤滑油をスペインで評価することにゴーサインを出した。2017年は、ドライバーの年間あたりのエンジン使用数は4基とさらに厳しくなる。
その一方で新たな空力レギュレーションによるドラックの増加を補填するためにエンジンパワーがさらに重要になってくる。ペトロナスのモータースポーツマネージャーを務めるアンドレア・ドルフィは、同社がエネルギー・デプロイメントの改善も念頭に作業するよう依頼されたと述べた。ストレートであまりに早くに追加のエネルギーブーストが尽きると、今年は大きな不利となる。「新しいパワーユニットは、エネルギー転換の継続を限界まで動かすことによってさらに優れたパフォーマンスを追及している。そのような理由から、新しいPetronas Primax燃料とPetronas Syntiumエンジンオイルは、メルセデスノエンジンの要求に応じるために再調製された」今シーズン、メルセデスは大幅に改良したエンジンを投入する。カスタマーのフォース・インディアは、その開発が“先例のない”全員をもたらすと予測している。V6ターボパワーユニットが導入された当時、燃料ブレンドは1周あたり最高で0.3秒の価値があると見積もられていた。2017年のゲインはそれくらい大きなものになるかと質問されたアンドレア・ドルフィは「パフォーマンスの価値は大きい」とコメント。「データはセンシティブなものなのでこれ以上のことは言えないが、我々は行った仕事に満足している」ペトロナスとメルセデスは、バルセロナテストで予想通りの結果が得られれば、開幕戦オーストラリアGPから新しい燃料を走らせる。今年はレッドブルがエクソンモービル、ルノーとマクラーレン・ホンダがF1復帰したBPカストロールに燃料パートナーを変更。メルセデスとペトロナス、フェラーリとシェルという長年のパートナーシップが意外な成果を挙げることになるかもしれない。メルセデス F1、新型パワーユニットは「1000馬力に近づいている」