レッドブルが、メルセデス製のパワーユニットを搭載するという噂が加速している。Autocar は、レッドブルに搭載されるエンジンがアストンマーティンの名前にに商標変更される可能性も伝えている。しかしながら、レッドブルのヘルムート・マルコ「レッドブルとルノーは2016年末まで現行の契約を全うする」と主張。
さらにエイドリアン・ニューウェイが、レッドブルの市販車プロジェクトに携わるのではないかとの噂もある。ヘルムート・マルコは「アストンマーティンとの会談はある。だが、それは他のプロジェクトについてだ。レッドブル・テクノロジーという名の会社があるのでね」と Speed Week に述べた。ヘルムート・マルコは、アストンマーティンとの会談に関する噂は、F1界における慣習的なものだと主張する。「レッドブル・リンクではフェラーリと言われ、今度はメルセデスだ。ハンガリーではなんと言われるのだろう。ホンダか?」一方、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは異なるメッセージを発信している。「アストンマーティンは素晴らしいブランドだ。そしてダイムラーが産業提携している。ただし、我々のF1活動への影響は一切ない。我々はメルセデス・ベンツのブランドを宣伝するためにF1に参戦している。その雑誌で言われていることが我々から発せられたものでないことは間違いない」だが、トト・ヴォルフはどんな可能性も否定しない。「永遠について語るのは危険だ。ただ、現状はメルセデス・ベンツのレーシングエンジンがあり、そのエンジンにマーケティング的な理由から他の名前をつけるつもりはない」しかし、現在レッドブルのエンジンサプライヤーであるルノーが、メルセデスのエンジンを積むロータスを買い戻した場合は話が全て変わってくる。トト・ヴォルフは、ルノーがF1から完全に撤退するとの噂にも触れつつ、「その通りだ。もしそうなれば我々にはエンジン供給の資格があることになる。とはいえ、まだ何も見えていないし、今後、変わる可能性が大いにある」とコメント。「数カ月前に聞かれていたら、メルセデスがレッドブルに関係することなどないときっぱり否定していただろう。しかし、今日の時点では、と付け加えると、現時点で交渉はないと言っておかなければならない」「検討しなければならないことが多数ある。ルノーが自チームを持ち、他のチームを買収すると決断したらどうなるか? 彼らがトロ・ロッソとレッドブルに供給を続けるかどうか、そうでなければどういったソリューションがあるのか? 彼らが確実にF1に残留するには誰が供給することになるのか?」「それが我々にとってどういう意味をもたらすのか。彼らが今まで敵だったから? もしかしたら、新しい敵が現れるかもしれない。政治的に物事のあるべき姿やバランスはどうなるのか? 何の議論もなされておらず、進行している話し合いも一切ない。まだ何も始まっていないのだ。ただし、あらゆる選択肢を検討する必要はある」「私は可能性を残しておこうと思う」Autocar は、アストンマーチンCEOのアンディ・パーマーとレッドブルに関連があると見ている。アンディ・パーマーは日産自動車の副社長時代、レッドブルとインフィニティのタイトルスポンサー契約をまとめた人物だ。しかしな、クリスチャン・ホーナーは単なる憶測と表現する。「アンディ・パーマーは今週末、フォース・インディアのパスを持ってシルバーストンに来ていた。我々は2016年末までインフィニティとルノーとの契約がある、それが事実だ。その契約以外については単なる憶測にすぎない」「先週はフェラーリで今週はアストンマーチン、来週にはホンダ、もしくはランボルギーニとでも言われるのだろうか。噂ばかりだ。契約があり、インフィニティのコミットメントもある。我々は素晴らしい関係を築いているので、2016年以降についてはすべて純粋な憶測だ」関連:アストンマーティン、レッドブルのパートナーとしてF1復帰?
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