マックス・フェルスタッペンのマクラーレン移籍説が再び加熱している。ドイツメディアでは、マクラーレンの筆頭株主であるバーレーン政府系ファンド「ムムタラカット」が獲得を強く望んでおり、巨額年俸の支払いも問題にならないとの見方が伝えられた。一方で、この情報は現時点では関係者の証言をもとにした報道であり、マクラーレン、レッドブル、フェルスタッペン陣営のいずれも正式なコメントは出していない。実現にはドライバー契約やチーム事情など複数の条件が絡むため、今後の動向が注目される。
マクラーレンの資金力が移籍実現の鍵との見方フェルスタッペンは2027年以降の去就を巡って様々な憶測が飛び交っている。レッドブルとの契約には一定条件を満たした場合に発動できる離脱条項があるとされ、夏休みまでにランキング2位以内を維持できなければ、その条項が有効になると報じられている。イギリスGPではリアウイングのトラブルによってリタイアを喫し、マシンへの不満をあらわにしたことも移籍説に拍車をかけた。こうした中、ドイツ『F1-Insider』でビアンカ・ガーロフは、マクラーレンの財政面には大きな障害がないと説明した。「バーレーン王室、正確にはバーレーン政府がマクラーレンの株式の大半を保有している。契約は尊重されるべきだという考えはあるが、ドライバー交代そのものを妨げる要因はないと思う」さらにスポンサー収入とオーナー企業の支援により、フェルスタッペンの高額年俸にも十分対応できるとの見方を示した。「Googleなどのスポンサーに加え、バーレーン政府系ファンドの支援がある。資金面は問題ではなく、細かな契約上の障害さえ解決すれば、かなり早い段階で話がまとまる可能性もある」ピアストリとの交代が前提との見方ガーロフは、フェルスタッペン加入が実現する場合、現体制ではオスカー・ピアストリとの交代になるとの見解を示している。「オスカー・ピアストリはレッドブルからオファーがあれば自らシートを譲るだろうし、その場合フェルスタッペンも喜んでピアストリのシートに収まるはずだ。私には形式的な問題に過ぎないように見える」ただし、ピアストリ自身も2028年までの契約を結んでいるとされており、実際に移籍が成立するには契約解除や各チームの合意など、多くの調整が必要になる。オーナーの意向がザク・ブラウンに影響かガーロフは、ザク・ブラウンCEO自身はランド・ノリスとピアストリの現ラインアップを維持したい考えだとしながらも、最終的にはオーナーの意向が優先される可能性を指摘した。「唯一気になるのはその点だ。ザク・ブラウンはランド・ノリスを非常に高く評価している。しかし、ノリスはフェルスタッペンの速さには及ばないと思う」「つまりブラウンはノリスをフェルスタッペンというライオンの前に送り出すことになる。しかし私が聞いている限りでは、バーレーン側が本当に、本当にフェルスタッペンを望んでいるため、彼には選択の余地がない」さらに「最終的には成功が何より優先される。ノリスはすでにワールドチャンピオンになっているのだから、その点はそれほど重要ではない」と締めくくっている。今回の報道はマクラーレンのオーナー企業が移籍を後押ししているとの見方を紹介したものだが、現時点では正式な交渉や契約締結は確認されていない。フェルスタッペンの将来を巡る憶測は今後も続きそうだ。