元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、マクラーレンF1のランド・ノリスとオスカー・ピアストリに対し、「1%の油断」でもあればマックス・フェルスタッペンに予選で先行されると警鐘を鳴らした。今季のマクラーレンは、現在のグリッドで最も完成度の高いマシンを擁しており、これまでに行われた6戦中5勝を挙げている。そのうち4勝はチャンピオンシップリーダーであるピアストリ、残る1勝はノリスが記録した。一方、フェルスタッペンも日本GPでマクラーレン勢を下し、今季唯一の勝利を挙げている。
この日本GPでは、フェルスタッペンがポールポジションからスタートして優勝。今季3度目のポール獲得となった。マクラーレンの決勝でのレースペースは他を寄せ付けないが、予選における1周の速さでは、フェルスタッペンが依然として強力な存在であり続けている。シュタイナーは、マクラーレンの両ドライバーが予選で常に全力を出しているとは限らず、フェルスタッペンはそのわずかな“綻び”を見逃さないと指摘する。「彼らが対峙しているのは、今のF1で最も完成された存在、マックス・フェルスタッペンだ」と、シュタイナーはF1ポッドキャスト『Red Flags』で語った。「マックスには、予選で非凡な一発の速さを発揮する力がある。ノリスもピアストリも優れたドライバーだが、あえて無理をしないという判断を下す局面もある。チームの競争力を信じているからこそ、100%ではなく99%でまとめる場面もあるだろう。」「だが、1%でも力を緩めれば、その隙をマックスは見逃さない。彼は確実に前に出てくる。」フェルスタッペンがフロントロウに並ぶこと自体が、マクラーレンにとっては重大なリスクとなる。「隣にマックスがいる状況で、1コーナーを先頭で抜けられると安易に考えるべきではない。彼は一切の妥協を排し、獰猛なまでの闘志で勝機を掴みにくる。まさに“アニマル”と呼ぶにふさわしい存在だ」と、シュタイナーはその危険性を強調した。
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