マクラーレンは、アレックス・パロウが2024年の契約を破棄したことを受け、パロウに対し、2000万ドル~3000万ドル(約30億円~43億円)の損害賠償を求めているという。マクラーレン・レーシング・リミテッドとマクラーレン・インディLLCが、アレックス・パロウと彼のレーシング事業体であるALPAレーシングUSA, LLCに対する訴訟を開始した2日前、パロウにはイギリスの裁判所で発行された関連文書が送達された。
文書は公開されていないが、ある関係者がIndyStarに語ったところによると、被告に金銭を請求する手続きのためにPart 7として提出されたこの訴訟は、パロウに対して2000万ドルから3000万ドルの損害賠償を求めているという。この損害賠償には、2024年のチーム加入に先立ちマクラーレンがパロウに支払った前払い金や、パロウがテスト兼リザーブドライバーとして1年間を過ごしたプログラム(プライベートテストセッションや昨年10月のアメリカGPでのFP1デビューなど)においてF1チームが行ったさまざまな投資が含まれているという。この訴訟は、マクラーレンとチップ・ガナッシ・レーシングを巻き込んだパロウをめぐる法的対立からわずか1年あまりでの措置となる。当時、パロウはアメリカのマクラーレンを拒否していたが、今はその逆。マクラーレンとチップ・ガナッシのレースに関わるパロウを巡る法的もつれからわずか1年余り後に行われた。当時、パロウはマクラーレンのためにガナッシとの契約を拒否したが、今では逆の道を歩むことになった。ガナッシがパロウに契約を守らせるために争ったのに対し、今回のマクラーレンは明らかにパロウを見限り、金銭的な返還を求めているだけだ。。
全文を読む