マクラーレンF1チームは、2021年のドライバーとしてカルロス・サインツに代えて、ダニエル・リカルドを起用することを正式発表した。セバスチャン・ベッテルのフェラーリF1離脱は2021年のF1グリッドを大きく変えることになった。フェラーリは、セバスチャン・ベッテルの後任としてカルロス・サインツを起用することになると報じられているが、その前にマクラーレンが動いた。
マクラーレンは5月13日(木)、カルロス・サインツとの2020年末までの契約を更新せず、その後任としてダニエル・リカルドと契約を結んだ事を発表した。チームメイトはランド・ノリスが引き続き残留することになると考えられている。ザク・ブラウン (マクラーレンF1チーム CEO)「ダニエルと契約を結んだことは、我々の長期計画のもう1つの前進であり、ランドと並んでチームに刺激的な新しい側面をもたらす。これは我々のチーム、パートナー、そして、もちろんファンにとって朗報だ。また、パフォーマンスリカバリープランを支援するためにカルロスがマクラーレンのためにしてきた素晴らしい仕事に敬意を表したいと思う。彼は本物のチームプレーヤーであり、マクラーレン以降の彼の活躍を願っている」アンドレアス・ザイドル(マクラーレンF1チーム チームプリンシパル)「ダニエルはレースウィナーであることが証明されており、彼の経験、献身、そしてエネルギーは、マクラーレン、そして、フィールドの先頭に戻るという我々のミッションに重要な戦力となるだろう。ダニエル、そして、チームメイトのランドとともに、我々にはファンを刺激し続け、チームの成長を支援する2人のレーサーがいると信じている。カルロスは真のプロフェッショナルであり、一緒に仕事ができることを嬉しく思っている。今年も彼とのレースを楽しみつもりだ。彼がマクラーレンを去るとき、彼のキャリアの次のステージで活躍してくれることをを祈っている」レッドブルのジュニアプログラム出身のダニエル・リカルドは、2011年シーズン途中にHRTからF1デビュー。翌年から2年間をトロロッソで戦った後、2014年にレッドブル・レーシングに昇格。初年度にセバスチャン・ベッテルを上回る成績を見せ、7勝を挙げたが、2019年に新たな挑戦を求めてルノーF1に移籍。しかし、ルノーF1には期待された競争力はなく、2年の契約を全うした後、マクラーレンに移籍することになった。これでカルロス・サインツは、セバスチャン・ベッテルの後任としてフェラーリに移籍することが可能となるとともに、ルノーF1チームに空席ができることになった。