マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、2021年の大幅なF1レギュレーション変更はチームがより大きな範囲でアドバンテージを得られる時期であるため、エンジンサプライヤーを変更するには最も論理的なタイミングだったと語る。ホンダとのパートナーシップに2017年に終了した後、マクラーレンは過去2シーズンでルノーのF1エンジンを使用してきた。しかし、2021年からマクラーレンは過去に長期的なパートナーシップで成功を収めてきたメルセデスにF1エンジンを変更する。
2020年にむけてエンジン規則は安定しているが、マクラーレンはその1年でパワーユニットを変更して、メルセデスのF1エンジンを念頭において2021年F1マシンを開発することを選択した。ザク・ブラウンは、マクラーレンは空力変更と18インチホイールの導入によってマシン設計が大幅に変更されるF1レギュレーション変更のタイミングを生かすことができると考えている。「誰もが同じ船に乗ることになる。2021年はある意味で誰もが2020年から白紙からスタートするような変化になるだろう。だが、我々はそれにむけて意気込んでいる」とザク・ブラウンは語る。「できるだけ多くの時間を割くということが、早期に決定した理由のひとつだ。 2021年はF1にとってもファンにとってもエキサイティングなものになると思う。なぜなら、そのような大きな変化がある場合、うまくやる者と間違ってしまう者が出てくるからだ。時間の経過とともに収束する傾向にあるが、2021年のシーズンには興奮している。もちろん2020年にも興奮しているがね」2019年、マクラーレンはV6ターボハイブリッド時代でベストなF1シーズンを過ごし、同時にそれは2012年以来のベストリザルトとなった。カルロス・サインツがブラジルGPで3位に張ってチームは5年半ぶりに表彰台に戻り、コンストラクターズ選手権で4位になった。「過去数年のポジションを考えれば、それは大きな成果だったと思う。チームはファクトリーでもトラックでも素晴らしい仕事をした。全員が貢献している」とザク・ブラウンはコメント。「ルノーは再び競争力を高める上で大きな役割を果たした。彼らは素晴らしいパートナーだった」「ドライバーは非常に良い仕事をしており、しばしばポイント圏内でマシンもたらしてくれた。昨年のアブダビを振り返れば、今年のレースは確かに喜びだった」マクラーレンはトップ3チームのギャップを縮め続けるために、2020年にドライバーラインアップを変更せずにカルロス・サインツとランド・ノリスで挑む。2021年から、メルセデスはF1グリッドの10チームのうち4チームにエンジンを供給し、ルノーはワークスチームのみの供給となる。
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