マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、チームはF1のライバルよりも新たなスポンサーを獲得しており、スポンサー収益を増加させるという目標は達成したとしつつも、今シーズンは大幅な予算不足に直面していると認める。マクラーレンは昨シーズン限りでホンダとのパートナーシップを解消。その結果、ホンダから支払われていた年間1億ユーロ(約131億円)とされるスポンサー料を失った。
さらにマクラーレンは過去3年間で数多くのスポンサーを失っており、大部分のチームとは異なりメインスポンサーもついていない。その結果、2018年のF1世界選手権のための予算は昨年よりも2億ユーロ(約262億円)の減額となった。「我々のパフォーマンスは助けにならなかった」とザク・ブラウンは RaceFans のインタビューでコメント。「それに特に今年は昨年シーズンのことを忘れないでほしい。昨年は最悪のシーズンだった」2017年、マクラーレンはコンストラクターズ選手権で全チームの後ろから2番目となる9位で終了。1963年にマクラーレンが設立されて以降の最悪のリザルトとなった。しかし、ザク・ブラウンは、スポンサー収入という点では自らが設定していた目標を達成したと語る。「自分がやると言っていたことは達成した。そして、我々はそれを成長させ続ける必要がある。クルマには多くのスペースがあるし、多くのスペースがあるままでスタートした」とザク・ブラウンは語る。「我々が獲得した企業は傑出している。デル・テクノロジーズ、ペトロブラスは質の高い企業であり、我々はプッシュし続けている」ザク・ブラウンは、クルマの広告の程度は、取引がどれほどの利益を上げているかを必ずしも反映していないと語る。「10~20年前であれば、クルマのステッカーは『クルマのステッカーのサイズはお金と同じだ』という認識があった。だが、最近ではそうではない。特に我々にとってはね。パートナーシップはただクルマにロゴを掲載するというよりもはるかに深いもので運営されているからだ」「外部から活性化を測定し、スポンサーの主な目的を企業間の関わりや従業員のエンゲージメントだと捉えているのであれば、必ずしもそうは見えないだろう」「我々はクルマをロゴで飾っているわけではないが、それは必ずしも我々が実質的で長期的なパートナーを有していないことを意味するわけではない」ザク・ブラウンは、F1で新たなスポンサーを獲得することは、全チーム、そして、F1のプロモーターにとってチャレンジングなことだと語る。「幸運なことに、我々にはF1もあまりスポンサーを発表していないことを理解している非常に献身的な株主がいる。彼らはいくつかのメディアとの契約を締結したが、我々は新たなトラックサイドパートナーを目にしていない」「フェラーリは1つの契約を締結し、メルセデスも1つ契約を取引している。幸いにも我々の株主と我々はそれが簡単には実現しないことをわかっていると思う・・・とにかくそれは起こらない」「私はそれが自分のバックグラウンドであることをわかっているし、誰もがクルマの全ての空白を販売することを期待していることはわかっている。現実には、キモアを除けば、我々は5つの契約を成立させている。2つ以上の契約を成立させたチームはいない」
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