マクラーレンは、ホンダとのパートナーシップを解消してルノーのF1エンジンに切り替えるという交渉が長引いたことで、ルノーのパワーユニットに対応した2018年F1マシンの開発に2週間の遅れが出ていることを認めた。マクラーレンは15日(金)、不遇な3シーズンを過ごしてきたホンダと決別し、2018年からルノーのF1パワーユニットを搭載することを発表した。
当初、マクラーレンはF1イタリアGPを最終期限に定めていたが、最終的に決定はF1シンガポールGPの週末まで延びることになった。一説、すでにマクラーレンがルノーに切り替えることはF1イタリアGPの時点でほぼ確定したが、ホンダ側の返答が遅れたとも言われている。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、その交渉によって2週間の開発期間を失っており、時間を取り戻すことはチャレンジングだとしつつも、チームは仕事量を増やして失われた時間を取り戻せると確信している。「我々は理想的な決断を下したが、現在、2週間を取り戻すために24時間体制で仕事をしていかなければならない」とエリック・ブーリエはコメント。「来年はいかなる妥協もしない。もちろん、我々は他のカスタマーと同じような経験を積んではいないので、パッケージを探求していかなければならない」「我々はエンジニアが非常に良い仕事をしてくれることを信頼できるし、2週間は回復可能だ。多くの作業量になるだろうが、マクラーレン内に出来る限り早くに取り戻そうというエネルギーが満ち溢れていることを嬉しく思っている」エリック・ブーリエは、2018年のマクラーレン・ルノーのマシンの開発と並行して、今年のマクラーレン・ホンダの最終的な開発継続していくと述べた。「我々はリカバリーできるように作業量を増やしている。取り戻すことができたら、通常の作業方法に戻るつもりだ」「現在、我々は作業について異なるプロセスをとっている。パワーユニットの変更はあるものの、来年のクルマは大変革ではなく、進化だ」とエリック・ブーリエは現行マシンのシャシー性能の高さに自信をみせた。関連:・マクラーレンとホンダ、パートナーシップ解消を正式発表・マクラーレン、ルノーとのF1エンジン契約を正式発表