マクラーレンに対し、世界モータスポーツ評議会は執行猶予付きの3レースの出場停止という処分を下した。FIAは、29日パリで「ライゲート」に関する審議を行い、マーティン・ウィトマーシュが誠実に情報を提供したとして、マクラーレンをすぐには処分しないことを決定した。今後1年間、マクラーレンは、厳しい監視下に置かれることになる。
「マクラーレンのチーム代表マーティン・ホイットマーシュがWMSCに対応したオープンかつ率直な態度、彼が説明した組織内での文化の変化を考慮し、WMSCはペナルティを保留することが適切であると判断した」「ここで述べられているペナルティは、3レースの出場停止であり、この件についてさらなる事実が明らかになった場合、あるいは向こう12カ月の間にチームによって国際競技規約151cに抵触する新たな違反が見られた場合には執行されることとなる」公聴会後、マーティン・ウィットマーシュは「我々は誤りを犯した。FIAと皆さんに謝罪する。我々は判断を待っている。これで線が引かれ、我々がレースし続けることが出来るのを願っている」とコメントしている。ライゲートとは?2009年開幕戦のオーストラリアGPの最後のセーフティカー導入時、マクラーレンはルイス・ハミルトンにヤルノ・トゥルーリを先に行かせるよう指示したが、レース直後の聴聞でトゥルーリが追い抜いていったと主張。その後、マクラーレンの無線が証拠として見つかった。FIAは虚偽の発言をしたとして、ルイス・ハミルトンに対してオーストラリアGPの失格処分を下した。