マクラーレン・ホンダは、F1ハンガリーGPの決勝レースで、フェルナンド・アロンソが5位、ジェンソン・バトンが9位でフィニッシュ。今シーズン最高位フィニッシュを達成するとともに今季初のダブル入賞を成し遂げた。予選で2台にトラブルが発生したマクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが15番手、ジェンソン・バトンが16番手からスタート。序盤は堅実にレースを進め、アロンソがポイント圏内、バトンも入賞を狙える位置でレースを進める。
大波乱のレースは、終盤にニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)のクラッシュによるセーフティカー後に大きく動く。リスタート時に2台とも入賞圏内に入ったマクラーレン・ホンダは、メルセデス勢、キミ・ライコネンといった上位勢に接触やペナルティ、リタイアなどが多発して順位を上げる。最終的にフェルナンド・アロンソは5位、ジェンソン・バトンが9位でダブル入賞を達成したマクラーレン・ホンダ。ポジティブな結果で夏休みに入ることになった。フェルナンド・アロンソ (5位)「今日はとても良いレースだった。5位入賞という結果は、チーム全体にとって嬉しいプレゼントとなった。僕たちの競争力は現時点では自分達が目指しているレベルには達していないため、特にそう感じた。今年のF1カレンダーには、モナコ、シンガポール、およびここハンガリーのように、僕たちのパフォーマンスが期待できるサーキットは、ほんの一握りしかない。そのため、今日はそれを最大限に生かす必要があり、僕たちはそれをやり遂げた。今日は波乱のレース展開となるなか、巡ってきたすべてのチャンスをものにした結果だ。チームが夏休みに入る前に、ポイント獲得という結果が得られたのはよかった。ただ、後半戦は自分達のチャンスをさらに生かす必要がある。今回はF1関係者全員にとって難しい週末となった。他界したジュール・ビアンキに向けて、レース前に1分間の黙祷を捧げたけど、とても感傷的な気持ちになった。その直後にマシンのコックピットに乗り込んでレースに臨むのは、非常に難しかった。本日は、ジュール、およびF1というスポーツに対して敬意を表する一日となった」ジェンソン・バトン (9位)「今日はとても良いレースだった。5位入賞という結果は、チーム全体にとって嬉しいプレゼントとなった。僕たちの競争力は現時点では自分達が目指しているレベルには達していないため、特にそう感じた。今年のF1カレンダーには、モナコ、シンガポール、およびここハンガリーのように、僕たちのパフォーマンスが期待できるサーキットは、ほんの一握りしかない。そのため、今日はそれを最大限に生かす必要があり、僕たちはそれをやり遂げた。今日は波乱のレース展開となるなか、巡ってきたすべてのチャンスをものにした結果だ。チームが夏休みに入る前に、ポイント獲得という結果が得られたのはよかった。ただ、後半戦は自分達のチャンスをさらに生かす必要がある。今回はF1関係者全員にとって難しい週末となった。他界したジュール・ビアンキに向けて、レース前に1分間の黙祷を捧げたけど、とても感傷的な気持ちになった。その直後にマシンのコックピットに乗り込んでレースに臨むのは、非常に難しかった。本日は、ジュール、およびF1というスポーツに対して敬意を表する一日となった」エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)「昨日の予選では、信頼性に関するトラブルがあり、我々のマシンは15番手(アロンソ)と16番手(バトン)という結果にとどまりました。それにもかかわらず、『我々のレースでのパフォーマンスはもっと良い』と、昨日の午後、公の場でお話ししましたが、今日は予想通り、それが現実となりました。確かに、前方のマシンが次々と姿を消したことによって我々は恩恵を受けましたし、5位および9位という輝かしい結果を自力で成し遂げたわけではありません。とはいえ、今日で前半戦を終えて、これから夏休みに入ることを考えると、本日、我々がワールドチャンピオンシップポイントを12ポイント獲得したことは励みになります。マクラーレン・ホンダの全員にとって、2015年のシーズン前半は非常に困難なものでしたが、我々は常にお互いを支え合ってきました。これからも引き続きそうするつもりですし、可能な限り精力的に仕事を続けながら、徐々に上位陣に近づけるようにしたいと思っています。また、我々のドライバーがコース上およびコース外で日々素晴らしい仕事をしてくれていることも忘れてはなりません。チームが目指す場所に辿り着くには時間がかかることは分かっています。ただ、我々は必ずそこに辿り着いてみせますし、私がそれを保証します。最後に、私から話したいことが5つあります。まず、今日のレース展開は目を見張るようなすばらしさがありました。ここハンガロリンクの観客の皆さんだけでなく、世界中の自宅でTV観戦した方々を大いに楽しませられる内容だったと思います。今のF1はおもしろさに欠けると批判されることがありますが、それでも素晴らしいスポーツであることに変わりはありません。そういった点でも、今日のレースはF1というスポーツの良い宣伝になりました。2つ目に、他界したジュールのことを想い、彼に敬意を表するなかで、今週末はF1関係者全員がまるで家族のように一つになったことについて、我々は誇りに思うべきです。ジュールの死は、ここにいる関係者だけでなく、世界中の多くの人々の胸に強く刻み込まれることとなりました。3つ目に、先日、腹部ガンと診断された我々McLarenチームの医師である、親愛なるアキ・ヒンスタ氏に対してチームからメッセージを送りたいと思います。強い気持ちを持って、病気と闘い続けてください。我々全員が応援しています。4つ目に、ここブダペストだけでなく、ウォーキングおよび日本のさくらにいるスタッフの皆さんに対して『本当にありがとう』と、言葉を送りたいです。これまでほどんど努力が報われることがなかったにもかかわらず、スタッフ一人一人が疲れも見せず、精力的に仕事をしてくれました。そんなスタッフの皆さんには、待ちに待った良い休暇を過ごして頂きたいと思います。成功するときが必ず訪れるのを信じてください。5つ目、そして最後になりますが、誠実に熱意を持ってマクラーレン・ホンダチームを応援して下さる世界中の多くのファンの方々に敬意を表します。皆さんが今も変わらず応援して下さっていることは、我々にとって非常に大きな力となっています。ファンの皆さんが我々を信じて下さっていることに心を打たれており、敬意を表します...
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