マクラーレン MP4-24は、先に発表されたライバルのマシンと比較すると、より大胆な空力コンセプトを採用してきた。モノコックは新設計。フロントノーズは長めで、ノーズコーンの下側はダウンフォースを発生させるために波型にえぐられている。ノーズ先端はマクラーレンらしいラウンドした形状となっている。フロントウイングは、2枚のフラップを採用。2009年のレギュレーションでは可変フラップが許されるが、上部のフラップのみが動く仕組みとなっている。
発表会ではシンプルなバージボードのみが装着されたが、ボディワークの制限によるロスを取り戻すことを狙ったT字型フェンスのフロントスプリッターが特徴的だ。 これまでのデザインと最も異なる部分はサイドポットだ。MP4-24は非常にスリムな形状のサイドポッドを採用してきた。十分な冷却エリアを確保するためにリアホイールとの間のスペースは最大化され、終点は床レベルの低い位置で外側へカーブしている。 エギゾーストは、非常に後ろで高い位置に置かれている。現段階では、排熱口には取りはずし可能なパネルが取り付けられ、暖かい気候でのテストでは変更される可能性がある。サイドポッド後方の気流を整え、ディフューザーの上の流れを改善するべく、ギアボックスフェアリングはマシンのリアでV字型に絞り込まれている。 インダクションボックス下側ネック部には独特な処理とコブのある背びれはMP4-23を踏襲。リアウイングは、ドラッグを減らすために3つのスリットが入ったエンドプレートが一体化されている。主要諸元表:マクラーレン MP4-24
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