マクラーレン・ホンダの新たな船出となった2日間のアブダビテストはトラブル続きだったが、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「パニックになる必要はない」と主張した。マクラーレン・ホンダは、アブダビテストに新しいホンダのパワーユニットを載せるために改造した2014年マシン『MP4-29H』を持ち込み、2015年に向けた新たなパートナーシップの開始に備えようとした。
マクラーレン・ホンダのスタードライバーとして、フェルナンド・アロンソがチームに加入するといわれている。今回のテストでは育成ドライバーのストフェル・バンドーンがドライブを任されたが、2日間ともトラブル続きでノータイムに終わった。しかし、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は心配していない。「基本的に全てが正しく機能しているとわかったのはポジティブです」と新井康久は Speed Week に語った。「エネルギー回生は機能しています。思い通りにいかなかったのは電気系でした」「しかし、エンジン自体は良いと思っています」「これらのパワーユニットは信じられないほど複雑なものです。何がうまくいかなかったのか詳細を調べる必要がありますが、それがエンジニアの仕事です。問題を解決していきます」公式的にホンダのエンジンが次にトラックを走るのは来年2月のヘレステストとなる。そして、その数週間後にはFIAによってホンダのV6ターボエンジンは“凍結”されることになる。しかし、マクラーレン・ホンダは、再び“撮影目的”として公式テスト前に暫定マシンを走る可能性があると報じられている。新井康久は「我々は自分たちのホームワークをこなしましたし、ハードウエアは正常です。オーストラリアまでの4カ月あれば、シーズンに備えるには十分でしょう」「メルボルンで良いグリッドを獲得できるように努力していきます」