マクラーレンは、レッドブルのペースに匹敵するには「やらなければならない仕事は相当ある」ち考えているが、2011年シーズンのスタートには満足していると述べた。冬季テストでは苦戦していたマクラーレンだが、開幕戦F1オーストラリアGPではルイス・ハミルトンが2位表彰台、ジェンソン・バトンはドライブスルーペナルティがあったものの6位でフィニッシュし、予想に反して好成績を収めた。
マクラーレンのマネージングディレクターを務めるジョナサン・ニールは、レッドブルを捕えるためにはペースを改善する必要があると認めた。「我々が必ずしも最速のマシンを持っていないという最初の評価は正しいと思う。我々は今後のレースでルイス(ハミルトン)とジェンソン(バトン)が予選でフロントローを獲得できるように非常に懸命に作業している」「やらなければならない仕事は相当あると思う。マシンのいくつかの部分には満足しているが、この段階ではタイヤを活用して、マシンのダウンフォースを得ることが重要だ」ジョナサン・ニールは、困難な冬季テストを考慮して、マクラーレンはオーストラリアでの結果に満足していると認めた。「レースには勝てなかったが、マシンのパフォーマンスには満足していた」「我々の自信を後押ししてくれた。この段階でフェラーリやマクラーレンのベストな状態を見たとはまったく思っていない。冬季テストでそれぞれを注意深くウォッチしていたし、両方のチームがもっと多くをもたらしてくると確信している」「サーキットの特性に関して、マレーシアのような気温の高いトラックやバルセロナのようなかなりチャレンジングなサーキットに行けば、より完全なマシンのテストができるだろう」オーストラリアGPではKERSを走らせなかったレッドブルだが、マレーシアではKERSを搭載する予定としている。ジェンソン・バトンは、オーストラリアGPでマクラーレンのKERSが優れていると述べていたが、ジョナサン・ニュールは、マクラーレンはレッドブルのKERSのポテンシャルを把握していないと述べた。「彼がレッドブルのKERSについてわかっていたかはわからない」「そのシステムについて何も知らないのは確かだ。我々のシステムは、メルセデス・ベンツを基礎に構築しているので、他と比較して12ケ月の経験があるし、システム統合とパッケージングにアドバンテージはあるはずだ。だが、比較する情報はないので、定量化うするのは非常に難しい」「現段階で我々全員が目指しているのは、出来る限りマシンの信頼性を築くことだ。もちろん、複雑さが増してくると、信頼性が低くなるリスクがある。そのため、我々が目指す空力パフォーマンスのために懸命に戦っているが、根底にあるシステムの信頼性にも取り組んでいる」