フェリペ・マッサの弁護団は、2008年F1ワールドチャンピオン獲得への取り組みを進めるにあたって、フェラーリとルイス・ハミルトンにサポートを求めている。現在42歳でF1を引退しているマッサがフェラーリでレースをしていた15年ほど前、ネルソン・ピケがシンガポールで故意にルノーをクラッシュさせた。
この騒動は“クラッシュゲート”として知られるようになったが、ピケの意図的なクラッシュが明らかになったのは、当時マクラーレンのドライバーだったルイス・ハミルトンが2008年のタイトルを手にしてからかなり経ってのことになる。マッサの弁護団はフェラーリの法的支援を求めているが、フレデリック・バスールは「チェッカーフラッグの15分後であってもレース結果を変えることには反対」だと主張している。現在、弁護士らはハミルトンの支援も求めているが、それによってハミルトンが獲得した7つの記録に匹敵するタイトルのうちの1つを剥奪される可能性もある。38歳のハミルトンは事件について記者団に問われ、「僕は記憶力が悪い」と語った。「僕は今ここ、そしてチーム(メルセデス)が再びトップに戻るのを助ける方法だけに集中している。15年前に何が起こったのかは考えていない」しかし、マッサの弁護士は依然としてハミルトンのサポートを求めている。「我々はルイス・ハミルトンに恨みはない」とマッサの弁護士ベルナルド・ヴィアナはCorriere dello Sportに語った。「彼は世界中で重要なスポーツ大使であり、常にスポーツの誠実さを擁護してきた。ブラジルでは名誉国民でもあるため、常に最高の形で歓迎されている。だから彼がこの戦いで我々をサポートしてくれることを願っている」弁護士らは最近、FIAとF1からの回答期限を9月8日まで延長した。「F1とFIAは、私たちの紛争前書簡に対して10月中旬までに返答すると約束してくれた」とヴィアナはLa Gazzetta dello Sportに語った。