2027年のF1カレンダー発表が、例年より遅れる見通しとなった。中東情勢の先行きが依然として不透明なことから、F1は複数の代替案を準備しており、プレシーズンテストではスペイン・バルセロナがバーレーンの代替開催地として最有力候補に浮上している。F1は2027年も24戦体制の維持を目指しているが、中東ラウンドやプレシーズンテストの開催地は今後の国際情勢次第で変更される可能性がある。
2027年F1カレンダーの発表は秋へ延期2026年シーズンは中東情勢の悪化により、バーレーンGPがマレーシアへ移転され、サウジアラビアGPも代替日程を確保できなかった。さらに、カタールGPやアブダビGPについても、9月中旬までに情勢が改善しなければ開催が危ぶまれる状況にある。こうした不透明な状況を受け、F1は2027年カレンダーの発表を秋まで延期する方針を決定した。より正確な見通しを得たうえで正式日程を公表する考えで、同時に複数のバックアッププランも準備している。バルセロナがプレシーズンテスト代替候補に浮上現時点では2027年もバーレーンでプレシーズンテストと開幕戦を開催する予定となっている。しかし、各チームは新車発表や輸送計画、シーズン準備を進める必要があり、開催地を早期に確定する必要がある。そのため、代替開催地として最も有力視されているのがバルセロナだ。カタルーニャ・サーキットのゼネラルマネージャーを務めるジョゼップ・リュイス・サンタマリアは、プレシーズンテスト招致を最優先事項として位置付けており、F1首脳陣との協議を重ねながら開催実現に向けた働きかけを続けているという。ドメニカリ「通常のカレンダーを発表するが代替案も用意」F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、秋に公表するカレンダーは通常開催を前提としたものになると説明した一方、必要であれば後から変更する可能性があることを認めた。「秋に発表するカレンダーは、いわば通常計画になる」「もし中東情勢が解決していなければ、当然ながら別のプランを用意している」「判断のタイミングは年末になる。まだ十分に対応する時間はある」また、2027年も24戦体制を維持する考えに変わりはないと強調した。「どのような状況になっても、来年も24レースという目標を維持できるよう、すでに複数のシナリオと選択肢を準備している」ポルトガルとトルコ復帰も選択肢2027年にはポルトガルGPとトルコGPの復活も有力視されており、中東開催が引き続き困難となった場合の代替開催地として機能する可能性がある。一方でドメニカリは、F1の日程調整よりも国際情勢そのものが重要だと強調した。「もし来年になってもこの地域の状況が改善していないのであれば、F1は極めて小さな問題に過ぎない。それは状況が非常に深刻であることを意味するからだ」2028年以降の新GPも引き続き検討F1はカレンダーの調整と並行して世界展開も継続している。ただし、新たなグランプリ開催は2028年以降になる見通しだ。ドメニカリは「アフリカでの交渉は非常に順調に進んでいる。南米や極東でも協議を続けている」と説明した。候補地としては、アフリカではルワンダと南アフリカ、アジアではタイ、南米ではアルゼンチンが有力候補として引き続き検討されている。2027年シーズンの正式カレンダーは今秋に発表される予定だが、中東情勢の推移次第ではプレシーズンテストや複数の開催地が変更される可能性があり、F1はそのあらゆるケースに備えた準備を進めている。