リアム・ローソンのキャリアにおいて、有力な“逃げ道”と見られていたアウディF1ルートが閉ざされる可能性が浮上している。ジョナサン・ウィートリーの離脱によって、その構想自体が消滅したと報じられている。背景にあるのは、ウィートリー自身がローソン獲得を主導していたという事実だ。レッドブル内での立場が不安定だった時期、ローソンにとってアウディは現実的な選択肢となり得たが、その前提が崩れた形だ。
ニュージーランド・ヘラルドによると、ウィートリーはレッドブル時代からローソンの才能を高く評価しており、アウディ加入に際しても獲得に関心を示していた。ウィートリー主導だった移籍構想ローソンは2019年にレッドブルの育成プログラムに加入して以降、その成長をウィートリーが継続的に見てきたドライバーのひとりだった。2024年にアウディ加入が発表された際、ウィートリーはローソンの起用を視野に入れていたとされる。当時、レッドブル内でシートが保証されていなければ、ローソンがチームを離れる可能性もあった。しかし、ローソンは2024年終盤にダニエル・リカルドの後任としてレーシングブルズに昇格。その後レッドブル本隊へとステップアップしたことで、この構想は実現しなかった。離脱で消えた“安全網”今回の報道を伝えたF1 Oversteerは、ウィートリーの離脱によってアウディ側がローソン獲得に消極的になる可能性を指摘している。これは、ローソンにとっての“代替ルート”が失われることを意味する。さらに、将来的にアストンマーティンに空席が生じた場合、そのシートはホンダと関係の深い角田裕毅に傾く可能性が高いとも見られている。レッドブル内評価がすべてを決める現状、ローソンのキャリアはレッドブル内での評価に大きく依存している。特に、アイザック・ハジャーやアービッド・リンドブラッドとの比較は今後の重要な判断材料となる。レーシングブルズでのパフォーマンスが、そのままトップチーム昇格の可否に直結する構図だ。また、マックス・フェルスタッペンの将来が不透明なこともあり、仮に離脱が現実となれば内部昇格の圧力が一気に高まる可能性もある。一方で、その機会を逃した場合、外部移籍の選択肢は限られることになる。リアム・ローソンにとって、外部の“逃げ道”が消えつつある今、レッドブル内で結果を示すことがこれまで以上に重要な意味を持ち始めている。Source: F1 Oversteer