ランド・ノリスは、F1オーストリアGP初日のフリー走行2回目でトップタイムを記録し、マクラーレンF1の最新アップグレードが確かな効果を発揮していると語った。このセッションではチームメイトのオスカー・ピアストリも2番手につけ、マクラーレンは初日から1-2フィニッシュを飾る好発進を見せた。
午前のFP1では開発ドライバーのアレックス・ダンがステアリングを握っていたが、ノリスは午後のセッションで走行を開始。マシンはすぐに好感触だったという。「ピットウォールに座っているのも悪くなかったよ」とノリス。「むしろマシンに乗ってるときよりリラックスしていたかもしれない。特にこのサーキットではね」「このコースはずっと好きだったし、マシンの感触も最初から良かった。アレックスがFP1でしっかりとしたフィードバックを返してくれたし、すぐにペースにも乗れていた。チームがFP2に向けてマシンを正しい方向に進めてくれたのは間違いない」「今は、明日に向けてこの方向性をもっと進めるべきか、それとも少し戻すか、それともその中間がいいのかを判断していく段階だ。今日は良い一歩だったけど、まださらに引き出せる部分があると期待してる」空力とサスペンションに手を加えた最新パッケージ今回マクラーレンは、フロントおよびリアのエアロパーツに加えて、フロントサスペンションの設計変更を施したアップグレードを導入。これにより空力効率の向上とさらなるパフォーマンス改善を狙っている。ノリスは「今日の走行では他のチームより少しだけ多くのペースを見せたかもしれないけど、彼らは土曜日に向けて仕上げてくるはずだ。特にマックス(フェルスタッペン)はね」と警戒感を示す。「明日も良い1日になることを期待してるし、僕たちも改善すべきところはまだある。でも、今日ほど簡単にはいかないと思う」「明日はかなり接戦になるはずだし、そうならない理由もない。だからこそ、僕たちは可能な限りギャップを広げられるよう全力で取り組むよ」ピアストリも好感触「アップグレードは両車に」チームメイトのオスカー・ピアストリも、初日のマクラーレンの仕上がりに自信をのぞかせた。「マシンの感触はかなり良かった。マックスもまだかなり近くにいるし、今週末も彼は確実に脅威になると思うけど、今日はポジティブな初日だった」とピアストリ。また、アップグレードについては「カナダで使ったパーツは使っていない。それらはアップグレードじゃなくて、単に構成が違うだけ。速くなると考えられるパーツは、2台ともに装着している」と明かした。