マクラーレンのリザーブドライバーになるランド・ノリスは、インテルラゴスで予定されていたタイヤテストがキャンセルになったことで“ブラジルにはシャワーを浴びにいったようなもの”だったと語った。ヨーロッパF3選手権のチャンピオンであるランド・ノリスは、F1ブラジルGP後にインテルラゴスで予定されていた2日間のピレリのタイヤテストのために地球の反対側であるブラジルへと移動した。
しかし、月曜日にランド・ノリスがブラジルに到着した数時間後、F1ブラジルGPの週末にF1関係者が多数強盗に襲われたことを受け、セキュリティ上の理由でテストをキャンセルすることが決定された。20,000kmを移動したランド・ノリスだが、少なくともマカオグランプリのFIA F3ワールドカップのフリー走行1回目に間に合うようにマカオ入りすることが可能になった。テストのキャンセルについて「ブラジルのホテルに着いたばかりでシャワーを浴びているところだった」とランド・ノリスは Autosport にコメント。「マクラーレンのステアリングホイールの全てのボタンに慣れるために取扱説明書を読んでいた。慣れるまでにはかなりの時間がかかったよ」「そして、テストがキャンセルになったことを知らされた。ある意味それは理解できる。安全ではなかったし、全員の安全のために彼らは懸命な決断をしたと思う」「なので、シャワーに戻って、フリープラクティスに間に合うようにここに着いた。ブラジルには文字通りシャワーを浴びに行っただけだったよね!」「誰かに最高の旅行話が何かと聞かれたら、ブラジルにシャワーを浴びに行ったことだと答えるよ。話をするには面白いストーリーだよね」ブラジルの件を笑い話にするランド・ノリスだが、それがマカオへの移動の犠牲になったことを認める。予選1回目にポールポジションを獲得したランド・ノリスは「難しかったけど、今はハッピーだよ。ブラジルからは長い道のりだったので、かなり大変だ」とコメント。「ブラジルからパリ、パリから上海、そして、上海からマカオに入った」「時差ボケのために良いプランを立てていたし、適切な時間に寝ていたけど、やっぱり全ての移動は精神的に疲れるよね」「昨日、ブリーフィングのために午後4時にここに着いた。でも、今日は大変だった。早くに目が覚めてしまったし、本当に疲れていた」「でも、今日の結果でエネルギーを取り戻したよ。良いスタートが切れた。もっとコンディションが良くなって、明日からもっと良い仕事ができることを願っている」