ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1モナコGPを前に、チームが抱えるギアボックスの問題がモンテカルロ市街地コースで大きな弱点になる可能性を認めた。アストンマーティンは今季からメルセデス製ギアボックスの供給を終了し、ホンダとのワークス体制移行に合わせて自社開発ギアボックスを採用している。しかし、マイアミGP以降はダウンシフト関連の問題に悩まされており、モナコではその影響がさらに拡大する見通しだ。
モナコ特有の超低速コーナーが弱点を露呈モナコGP最大の特徴のひとつが、サーキット中で最も速度が落ちるロウズ・ヘアピン(現グラン・ホテル・ヘアピン)だ。ストロールによると、アストンマーティンのAMR26は時速40km以下になるとギアの同期が失われる症状を抱えており、ヘアピンを通過するたびにシステムを再同期させなければならないという。これは単なるフィーリングの問題ではなく、ラップタイムに直接影響する深刻な欠陥だ。「そうだね。それは問題になると思う」とストロールは語った。「だからこそ、グリップ面では少し有利になるかもしれないと思っている。中高速コーナーではパワーよりもダウンフォースが重要だから、そうした区間では僕たちの方が良いはずだ」「でも、僕たちが抱えている他の問題と同じように、ギアボックスやドライバビリティの問題はここでは非常に重要になると思うし、かなり厳しい挑戦になるだろう」1周ごとに発生するタイムロス問題の深刻さについて説明を求められたストロールは、毎周発生するロスになると明かした。「いろいろな要素がある。ダウンシフトの問題だ。カナダでは少し改善していた」「でも時速40km以下になるたびにギアの同期を失ってしまう。だからギアを再同期させなければならない」そしてモナコでは、その現象がほぼ確実に毎周発生すると説明した。「例えばここでは、ロウズ・ヘアピンを通過するたびに完全にギアの同期を失うことになる」「その後で再び同期させなければならないんだ。ギアを同期させるたびに大きなラップタイムを失うから、そういうことが問題なんだ」アロンソも懸念するアストンマーティンの課題フェルナンド・アロンソも木曜日のメディア対応で、このギアボックス問題がモナコ週末の重要な懸念材料になる可能性を認めていた。2026年型AMR26は、エイドリアン・ニューウェイが技術指揮を執る最初のマシンとして期待されたが、シーズン序盤から競争力不足に苦しんでいる。さらにホンダ製パワーユニットの信頼性問題やドライバビリティの課題も重なり、ランキング争いで後れを取っている。特にモナコは低速コーナーの連続と頻繁なシフトチェンジが求められるサーキットであり、ストロールが明かした「40km/h以下でギア同期を失う」という症状は、他のサーキット以上に致命的な弱点となる可能性がある。予選でコンマ数秒が勝敗を分けるモナコにおいて、ロウズ・ヘアピンのたびに発生するギア再同期がどれほどのパフォーマンス低下を招くのか。アストンマーティンにとっては週末を左右する重要な技術課題となりそうだ。