ランス・ストロールは、2023年F1イタリアGPの予選で最下位に沈み、自身の予選を「これまでで最悪のセッション」と評した。アストンマーティンF1チームのリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴビッチがチームに義務付けられている若手ドライバーの出走の1つを果たせるよう、ストロールは金曜日のFP1ではサイドラインに置かれた。
ストロールは午後のセッションで復帰すしたが、AMR23の燃料システムの問題でその日のわずか3周目で停止した。土曜日の朝、ストロールはモンツァでなんとかフルセッションをこなすことができたものの、予選でQ1ドロップゾーンを抜け出すことができず、Q3に進出したチームメイトのフェルナンド・アロンソから0.8秒遅れで終わった。「間違いなくトリッキーだった。マシンのグリップが感じられなかったし、昨日周回を重ねなかったのが原因なのか、それともセッション全体がうまくいかなかったのが原因なのかはわからない。何が起こったのか調べなければならなかった。これまでで最悪のセッションだったと思うし、よくわからない」とストロールは振り返った。しかしストロールは、予選での苦戦は週末序盤のトラック走行不足のせいだけではないと考えている。「確かに昨日は1周もラップを走れなかったけど、今日はクルマの中で意味不明な何かが起こっていたと思うので、それを調査する必要がある」とストロールは付け加えた。今週末はATA(Alternative Tyre Allocation:代替タイヤ配分方式)が復活し、Q1ではハードタイヤ、Q2ではミディアムタイヤ、Q3ではソフトタイヤの使用が義務付けられた。しかしストロールは、ハードコンパウンドが早期ノックアウトの原因ではなかったと否定している。「全員がハードタイヤを履いていたわけだし、FP3ではハードよりもソフトのほうがずっとフィーリングが良かったけど、ハードを履いていた全員がFP3でソフトよりも速く走れたみたいだから、実際にはよくわからない」とストロールは語った。チームメイトのアロンソは、Q3に進出したにもかかわらず、ポールポジションシュートアウトで最も遅く予選を通過し、明日のレースでは10番グリッドに並ぶことになった。ランス・ストロール(アストンマーティン)「トリッキーなセッションだった。タイヤのグリップが感じられず、プッシュすべきところでプッシュできなかった。昨日はプラクティス1回目も2回目も1周もできなかったけど、それが今日の結果につながったとは思っていない。今日の夕方にはチームとして仕切り直して、今日のどこが悪かったのかを特定するためにデータを見直すつもりだ。明日のレースはタフなものになるだろうし、僕には大きな仕事が待っている」