ロバート・クビサは、2010年以来となるグランプリ週末のセッション参加には満足しているが、ウィリアムズのF1マシンでは“楽しめなかった”と認めた。今年、ウィリアムズのリザーブ兼開発ドライバーに就任したロバート・クビサは、セルゲイ・シロトキンに代わってフリー走行1回目を担当。チームメイトのランス・ストロールは上回ったものの、トップから3.3秒遅れの19番手。ウィリアムズはテールエンダーとなった。
2011年シーズン前のラリー事故で重傷を負ってF1を離れていたロバート・クビサにとって、グランプリ週末の公式セッションで走行するのはルノー時代の2010年の11月に開催されたアブダビGP以来となる。だが、今年のウィリアムズのマシンはパフォーマンスに苦しんでおり、ロバート・クビサは残り30分で派手なスピンを喫しており、その直後にはランス・ストロールがクラッシュしてバーチャルセーフティカーが導入されている。「楽しかったとは言い難い。僕たちのクルマバランスはとても悪く、運転するのが難しかった。だから、楽しめたとは言い難い」とロバート・クビサはコメント。「でも、セッションに参加できたことは満足しているし、難しいコンディションとバランスに自分がどのように反応できたかについては満足している」「19番手で満足しているというのは変に聞こえるかもしれないけど、実際に満足している」「楽しむには自分のドライビングスタイルに合っていて、マージンを与えてくれるクルマが必要だ」「残念ながら、僕はトラックに行ってもクルマを運転できない立場にいる。そして、それは楽しいことではない。厳しい仕事だ」「変に聞こえるのはわかっているけど、4秒もペースが遅れているのは難しい作業だし、上位とコンマ1~2秒で戦うのはより難しい作業だ」「僕たちの立場では、何が起こっているかはクルマを運転していた方がわかるし、起こってみるまで何が起こっているのかわからない。それでクルマに反応するのは難しい仕事だ」ロバート・クビサは、ウィリアムズが“クルマの何が弱点かは正確に把握している”とし、“もっと理解し、改善させ、完全に解決する手助けができるはずだと思ってプロジェクトを開始した”が“それは1日や1ヶ月の問題ではなく、さらに長くかかるかもしれない”と述べた。「奇跡は起きないだろう。例えば、バクーのようなもっと適したトラックはあるかもしれない。バルセロナに来て、困難な状況に陥ることは予想していた。FP1は予想していたよりもさらに難しかったけどね」とロバート・クビサはコメント。「今、僕たちはメインドライバーがもっと楽に運転できるようにクルマのバランスを良くしようと努力している。でも、パフォーマンスは異なるストーリーだ」ロバート・クビサは、7年半ぶりのフリー走行は“もっと感情的になると予想していた”と認めるが、それは冷静に作業できたのは良い兆候だったと認める。「F1を離れて長い時間が経っているけど、より自然になっているという表れだ」とロバート・クビサは語り、昨年夏にF1マシンに戻った初テストをした時の方が感情的だったと付け加えた。自分がランス・ストロールよりも速かったことは励みになったかと質問されたロバート・クビサは「いいや。僕は自分の価値をわかっている。ラップタイムを見る必要はない」OO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "dxcHdhZjE6DrALKgefYWEjFtDJpau_eL");});